「着メロ」仕掛け人が語る“ブレイク商品の共通点”

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 4月29日、『仕事は楽しむが勝ち!』を出版する平澤創さん。
 平澤さんは大学時代からアルバイトでTV番組の作曲や音楽制作などに関わり、その後、任天堂のサウンド開発部門に就職。25歳のときに株式会社フェイスを起業し、「着メロ」の仕掛け人として注目を浴びます。
 そんな平澤さんの中に一貫として存在するのが「音楽」です。ブレることのない軸の作り方とは、ヒット作品の作り方とは。ビジネスパーソンのみならず、音楽や文章、写真など、表現の道を志す若者も必読のインタビューを3回に分けてお送りしていきます。今回はその前編となります。


◆前編:ヒット作品「ブレイク前夜」の共通点

―今回出版された『仕事は楽しむが勝ち!』は平澤さんのこれまでの生き方や仕事観を主軸においた、半自伝的なビジネス書になっています。その上でまず聞きたいことがあるのですが、音楽制作会社ビーイングや任天堂での経験、そして25歳のときにフェイスを創業するなど、平澤社長の中心には常に音楽というものがあり、方法は違ってもその部分は全くブレていない印象を受けました。特に私の年齢が20代後半ということもあり、30代を手前にして、働き方、そして人生に対して自分を押し殺して保守的な考えをしてしまうときがあると自覚することもあります。平澤さんが任天堂から独立してフェイスを立ち上げたとき、どのような心境だったのですか?

平澤創さん(以下、平澤)「例えば20代の人が同僚やちょっと上の先輩、後輩と飲みに行くと、会社の愚痴や誰かの悪口で話が盛り上がると思います。
ただ、会社に対しての愚痴というのは、その会社に対して、気持ちがあるから言えることなんです。これは本にも書いたけれど、好きの反対語は嫌いじゃなくて、無関心です。会社から気持ちが離れてしまったら好きも嫌いもなくなりますよね。愚痴というのは、会社をなんとか良い方向に持っていきたいという気持ちがあるからこその言葉なんですよ。僕は、そのようなタイミング、つまり『会社が嫌だから独立する』というわけではなかったですね」

―独立するタイミングというのは、別にあるということですか。

平澤「そのタイミングは会社に対して無関心になったときです。つまり、自分の生き方や次のステップに気持ちがいっていて、会社に心が向いていない状態。それがいつ訪れるかは個人で差があると思いますが、僕の場合は20代でした。もちろん最初は任天堂への愚痴から始まったのですが(笑)、いつしか愚痴も言わなくなって、次のことを目指すようになっていました。それが僕にとっての起業のタイミングだったんですね」

―会社のせいにするのではなく、純粋に自分の生き方を考えるということですね。

平澤「そこが、ブレない秘訣だと思います。ブレないためには、誰かのせいにするのではなくて、自分で責任を負うことです。
働いている中で、遅かれ早かれやりたいことは見つかってくると思います。20代のときって失うものがないと思うんです。だから、判断を早くできたんだと思いますね。20代はいろいろな意味で、がむしゃらに進む時期だと思いますから」

―平澤さんが周囲の方々にその話をしたとき、反対の意見もあったのではないでしょうか。

平澤「 “相談する”というレベルの話ではなくて、すでに独立して起業することを決めてから話していました。『どう思う?』って聞くのは迷いがあるからであって、その状況になったら、もう迷いなんてないはずですよね。次のことを考えながら、迷いなく進んでいくことが重要だと思います」

―平澤さんは大学時代にビーイングで音楽制作に関わられた後、任天堂の開発部門に就職され、フェイスを創業されました。実はいずれの企業も大ブレイク前、例えばビーイングはちょうどB’zやB.B.クイーンズなどがブレイクする直前でしたし、任天堂についてはスーパーファミコンが発売された年に就職なさっています。そしてフェイスを創業してからは着メロのシステムを築き上げました。そうしたヒット商品の「ブレイク前夜」に共通する雰囲気みたいなものはあったのでしょうか。

平澤「あるんですよ。匂いがあるんです。これは任天堂の宮本茂さんや、ビーイングの長戸大幸さんとも何年か前に話したことがあるんですが、何か匂いがあるんですね。これは言葉では表現できないのですが、もちろん着メロのブレイク前夜にも匂いがありました(笑)。それに携わっている全員が一緒の方向を向いていて、足を引っ張る発言が一切ないんです」

―全員に迷いがない状況ですよね。

平澤「それに、もしヒットしなくても、爽やかに次に行けるんですよね。もちろん失敗することもありますよ。だけど、迷いがなくやり続けてきたから、充実感というのは必ず生まれます。誰のせいで失敗したみたいな理由付けすらないんです。ブレイク前夜には、そういう面白い共通点がありますね。
よくその匂いや雰囲気をどのように作っているのかと聞かれるのですが、意図的には作り出せません。本にも書きましたけれど、説得して相手に納得してもらうしかないんですよ」

→インタビュー続きはこちらから
http://www.sinkan.jp/news/index_1918.html




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