総務省が発表した労働力調査(速報)によると、3月の完全失業率(季節調整値)は4.6%で前月と同じ水準だった。一方、厚生労働省が発表した3月の有効求人倍率(季節調整値)は0.63倍で前月を0.01ポイント上回った。有効求人倍率は11カ月連続の改善となった。

 新規求人倍率(季節調整値)は0.98倍で前月を0.01ポイント下回った。正社員有効求人倍率は0.38倍で前年同月を0.10ポイント上回った。有効求人(季節調整値)は前月に比べて1.0%増、有効求職者(同)は0.5%減。新規求人(原数値)は前年同月比10.5%増。

 被災地の状況を見ると、求人と求職者がともに減少しているため、有効求人倍率は、岩手県0.47倍(前月比0.03ポイント減)、宮城県0.50倍(同0.01ポイント減)、福島県0.49倍(同0.01ポイント減)で大幅な低下は見られないが、新規求人は前年同月比で3県とも15%を超える減少となっている。

 全国の新規求人の状況を産業別に見ると、情報通信業(20.3%増)、学術研究,専門・技術サービス業(18.0%増)、建設業(17.6%増)などで増加となった。

 都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)で最も高いのは福井県の1.05倍、最も低いのは沖縄県の0.30倍。

 男性の完全失業率は前月から0.2ポイント上昇の5.0%、女性は同0.2ポイント低下の4.1%となった。

 完全失業者数は前年同月比26万人減の304万人で10カ月連続で減少した。完全失業者のうち「勤め先都合」は同27万人減の77万人、「自己都合」は同3万人増の99万人となった。

 就業者数は前年同月比13万人減の5928万人で4カ月ぶりの減少。産業別に前年同月と比べると、医療,福祉(7万人増)などが増加。製造業(18万人減)、宿泊業,飲食サービス業(7万人減)などが減少している。

 なお、労働力調査(速報)は、東北地方太平洋沖地震の影響で、岩手県、宮城県、福島県の調査票を集計することが困難な状況となったため、3県の調査票を除いて全国の結果を集計したものとなっている。3県が全体に与える影響は5%程度。

2011年 企業の中途採用動向〜事業・組織、営業力強化で増加
3月の求人広告件数は前年同月比プラスを維持、先行きは不透明
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