【全文掲載】大分トリニータのケースに見るクラブ運営の課題と克服(後編)
大分ではサポーター有志が自主的に集客チラシを作成し定期的に配布している。サッカーが好きでサポーターになったはずなのに、練習試合を観る時間を削って街頭に立つ彼らを動かしているものは何なのか。「トリニータは生活の一部」と言う。生き甲斐だと答える年配の方もいる。ざっくりした言いかただが、それもサッカーのちからだと思う。長い歴史を持つヨーロッパと違いフットボールが文化として根ざしていない日本で、クラブ設立十数年にして1試合2万人超の観客を集めることができた、その可能性は信じたい。
社員もホームタウンの住民の一員だ。ファンやサポーターと同じ土地に住み同じ空気を共有して暮らしていることをあらためて認識したい。Jリーグ百年構想が描く青写真は夢のように美しいが、それを現実にかたちづくってゆくのは各クラブの地道な活動にほかならない。
■著者プロフィール
【ひぐらしひなつ】
大分県中津市生まれ。大分トリニータ情報誌「Winning Goal」などに執筆。
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