新入社員は“職場の良好な人間関係”、上司・先輩は“専門性と社内外の人脈”を重視――こんな意識のギャップが日本能率協会の意識調査で明らかになった。

 新入社員と先輩・上司それぞれに対して、会社員生活において大事なこと(3つまで選択)を聞いたところ、新入社員では「仕事で成果を出すこと」(60.9%)がトップ。続いて、「元気に挨拶し、笑顔を絶やさないこと」(56.0%)、「プライベートを充実させること」(34.5%)、「上司と良好な関係になること」(31.9%)となっている。

 上司・先輩では、新入社員と同じく「仕事で成果を出すこと」(73.0%)が最も多かったが、「人に負けない専門能力・技術や資格を持つこと」(46.2%)、「社内外で豊富な人脈を持つこと」(44.3%)が上位に入った。

 上司や先輩は、強みとなる専門性を持つことや社内外のネットワークが仕事の成果に結びつくことを強く感じており、自らを高める努力が大事だと考えているようだ。

 同協会は新入社員の意識について、「仕事の実力を最重要と捉えつつ、まずは組織や職場への順応、参画などへ目が向いている新入社員像がうかがえる」と分析している。

 身近な人間関係を重視する新入社員の意識は、入社を選択した理由についての回答結果にも表れており、新入社員では「雰囲気がよい会社」がトップとなっている。上司・先輩は、「雰囲気がよい会社」よりも「自分が働きたい業種」「自分のやりたい仕事ができる職種」を入社の理由として重視しており、ここでも意識のギャップが見られる。

 同調査は、新入社員1147人(調査期間3月24日〜4月12日)、上司・先輩715人(同3月7日〜3月31日)から回答を得た。

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