来る4月27日(水)〜29日(金・祝日)の3日間、「2011日本ホビーショー」(主催:(社)日本ホビー協会)が、東京ビッグサイト・東1〜3ホールで開催される。
昨今では、世代やジャンルを超えて広がる「手づくり」や「リメイク」が一つの社会現象として注目されている。そうした中、今年で35回目の開催となる「日本ホビーショー」では、“てづくり デコ Re メイク”をテーマとするメインイベント「デコーる マジック ワールド」において、ファッション、キッチン、ガーデン、キッズなど多様な分野におけるワークショップやミニ講演会などを行う一方、ホビーをより専門的に掘り下げた「ニットEXPO」「ビーズ&デコ・アクセサリーEXPO」「スクラップ&コラージュEXPO」「ガールズDIY・ホームデコEXPO」という四つのEXPOを展開する。中でも、「ガールズDIY・ホームデコEXPO」は、ホビーショーにおいて、ホビーの一つとしてインテリアがクローズアップされる点で興味深い。
ここでは、4月27日にトークショー「ガールズDIYのススメ」で講師を務める佐藤貴予美さんにインタビューし、“男もすなるDIYを女もしてみん”……というガールズDIYについて伺った。

――そもそも「ガールズDIY」とは何ですか?

カワイイものを作っていこうというのがガールズDIYのいいところです。
う〜ん、例えば女性は、カワイイものとか、美しいものに惹かれる方が先ですが、男性は機能性とかを重視しますよね。ですから、男性のDIYでは、まず設計図からキッチリ立ち上げるかもしれませんが、女性の場合は難しく考えず、作ることから始めることが多いようです。
使い勝手は「あれッ?」と思っても、見た目重視、頭で考えるのではなく、気軽に楽しく、カワイイものを作っていこうのがガールズDIYのいいところです。
採寸も、私は“指寸法”で済ませてしまうことが多いんです。ある雑誌には「超テキトーな……」と書かれてしまいましたが、それが妙にうれしくて(笑)出来上がって1cm足りないこともありますが、その時は“臨機応変に”足を切って揃えちゃうとか(笑)

――これまでの活動は?

実は、仕事として動いているのはアクセサリーデザインの方なので、ガールズDIYの講師は今回が初めてです。本当に私でいいのでしょうかという感じなのです。
インテリアは、昔からスキでしたが、仕事としてはやったことがありません。本当にお恥ずかしいくらい独学です。「ああ、今回も自分の思ったような作品が出来るかなあ」という気持ちから、いつも作業を始めています。ですから、正直言って、同じものが作れないんですよ。私は何も考えずに、ペイントをして、削って、重ねて塗って……と、その時の気分でやっていきますので(笑)
私自身プロではありません。完璧を目指してもいませんし、そこまで究めている訳でもありません。男性が見たら疑問点はいっぱいあるでしょう。もっと上手に出来る方も大勢いらっしゃるでしょうが、気軽に楽しく、ちょっとの失敗もOKということで、これからDIYを始めたい皆さんに、私の経験をお話出来ればと思っています。

――DIYのテーマはどう考えるのですか?つねに考えている訳ではありませんが、日常生活の中で、住みやすい空間、心地いい空間を意識していますね。あと、わりと流れにまかせて、というか、その時の流行りは意識しています。ファッションでも、トレンドを押さえておかないと、ずれてしまうのと同じです。
ちなみに、「ガールズDIY・ホームデコEXPO」では、この家具を会場に持ち込んでセミナーをやる予定です。(写真)

――佐藤さんがDIYを始めたキッカケは?

初めてDIYをしたのは十代の頃ですね。実家にあった黒電話が嫌で、ペンキで黄色く塗ったら、コードが貼り付いて、バリバリになってしまって(笑)
昔から、海外のアンティーク家具に憧れていますが、大き過ぎて住んでいる部屋に入りませんし、何より主婦にとって輸入家具は高嶺の花です。それなら自分で作ってしまおうということでなのです。
私は小さい時からモノづくりが好きで、買うことより、作ることをいつも考えていたように思います。高校生の頃から、とにかく自分のお部屋づくりをしたいと強く思うようになり、アルバイトしてお金を貯め、一人暮らしを始めたぐらいです。
いまは、夫と一緒に、娘の部屋を楽しみながら改装しています。木工が必要な大きなものは、夫が手伝ってくれます。家族の理解なしには出来ないですね。夫は結婚前から私の思いを理解して、自分の趣味を我慢してくれていますし(笑)

――この家具のペイントは、まるで本物のアンティークですね。どういうところからヒントを?

独身時代に一人旅をした、ボルドーにある、ワイン作りを教える寄宿施設の体験が大きいですね。あたり一面が葡萄畑の真ん中に、ポツンとその農家だけある田舎で、フランス人のご主人と日本人の奥様が運営されています。
生徒さんは日本人ばかりで、共同生活をしながらワイン作りを学ぶのですが、家具や食器、カトラリー、調理器具など、アンティークをそのまま大事に使って生活しているのが、すごくステキだと思いました。
私自身はワイン農家になりたかった訳ではありませんが、そこでの暮らしに憧れて、3度も滞在して、毎回一週間、目をギラギラさせて、ひたすら見て帰って来ましたね。そのインテリアにたどりつけるか分かりませんが、いまも憧れを追い続けているのです。

――ありがとうございました。<佐藤貴予美さんプロフィール>
2005年、『ひとり暮らしをとことん楽しむ!』(主婦と生活社刊)で「インテリア大賞」を受賞。2010年より、ナチュラルな暮らしを提案するインテリア誌『私のカントリー』にて「小さな幸せ見つけた」を好評連載中。アクセサリー作家として活躍する一方、DIYの腕前を生かして、部屋の模様がえを楽しむ日々。4月27日は、「第35回 日本ホビーショー」にて実演を予定。