組織は計画を立て、それを実行し、結果を出すというサイクルの上で成長をしていきます。しかし、組織は多くの場合、計画や戦略を効果的に実行することが出来ず、計画を100%しっかりと実践するのは困難な事のように思えます。

 では、どうしてそういう風になってしまうのか。何がブレーキとなっているのか。
 独立コンサルタントであるスティーブン・バンギー氏は著書“The Art of Action : How Leaders Close the Gaps between Plans, Actions and Results(計画実行法〜計画、実行、結果の間にあるギャップを埋める方法〜)”有料Podcast番組「エグゼクティブ・ブックサマリー」にて邦訳要約版を配信中)で、その理由を細かく分析しています。

 本書では、1911年に経営学者のフレデリック・テイラーが提唱した旧式の「科学的管理法」を批判しています。
 テイラーは理想的な計画を立て、詳細な指示を出すことで、従業員をロボットのようにして計画を実行させることを提案しましたが、実際は行き詰ってしまいます。そして、経営者は従業員が計画に従わないと文句を言い、従業員は経営者が立てる計画には効果が無いと不満を口にするのです。しかし、現在もこのテイラーモデルは主要アイディアとして残っています。
 では、どうして行き詰るのでしょうか。それは、「計画、実行、結果」それぞれの間にはギャップがあるからです。

■「計画」と「結果」の間
 明瞭さが欠けていると、従業員が過度に分析し、計画を理解し、正しい結果を得るために多くの時間を会議に割かなければいけなくなります。

■「計画」と「実行」の間
 従業員たちに、完璧に業務をこなすように仕向けることは誰も出来ません。計画と実行が合致しないと、経営者は細やかな指示を出すことで従業員を悩ませてしまいます。

■「実行」と「結果」の間
 経営者は組織の外部環境をコントロールすることは出来ません。ある特定の計画の実行によって彼ら(経営者たち)が得たいと望む結果は、多くの場合、妨害されてしまいます。そのために経営者は効果の無い管理を行う道を選んでしまいます。

 機械的に指示を出し、それに対して忠実に作業をこなす。これは一見簡単なように思えますが、人間には感情があります。経営者の思惑と、従業員の思惑にズレが生じることで、計画が思うように進まないことは多々起こります。
 そうした摩擦を少なくすること、つまりギャップを埋めていくことが計画を実行し、結果をもたらす1つの大きな要素となるのです。
(新刊JP編集部/金井元貴)



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