手に吸い付くアーク形状のAndroidスマートフォン『Xperia arc SO-01C』製品レビュー

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そろそろ夏モデルのウワサも出ているころですが、NTTドコモが3月に発売したソニー・エリクソン製のAndroidスマートフォン『Xperia arc SO-01C』をお借りしたので、製品レビューをお届けします。『Xperia arc』の魅力はなんといっても、背面にアーク(円弧)フォルムのデザインを採用した独特な形状。実際に触ってみましょう。

背面を傾けて見るとアークフォルムが分かります
『Xperia arc SO-01C』は、国内では初めて最新のスマートフォン用OSであるAndroid 2.3を搭載したスマートフォン。背面にアーク(円弧)フォルムのデザインを採用し、最薄部は8.7mm。4.2インチ 480×854 のフルワイドVGAディスプレーを搭載します。「@docomo.ne.jp」のメールアドレスやキャリア決済が利用できる『spモード』には対応しますが、『おサイフケータイ』やワンセグ、赤外線には対応しないグローバルモデル。ソニー・エリクソンはブログで2.3以降へのOSバージョンアップを予定していると発表しており、最新のOSにキャッチアップしていくには今後も期待できる端末といえます。

・あれ? 薄い?
薄さはこれぐらい
手にしてまず思ったのが「意外と薄いし、軽い」ということ。同時期に“世界最薄”の『MEDIAS』をお借りしていたのですが、最薄部8.7mm、約118gというサイズと重量は、薄さと軽さを十分に感じさせるものでした。『MEDIAS』と比べて最薄部で約1mm厚く、重量で13g重いのですが、前モデルの『Xperia』と比べれば厚さで4.4mm薄くなり、重量で21g軽くなっています。

手になじむアークフォルム
薄さを感じるのは、やはり背面のアークフォルムのおかげ。奥行き方向の中央が最も薄くなっているため、円弧に沿って指が吸い付くようになじみ、厚みを感じさせません。特筆すべきは、この手になじむ感触。ずっと触っていたいという気持ちにさせてくれます。

上端から見ても厚みを感じさせません。手前がヘッドセット端子、奥がmicroHDMI端子
一番厚みのある上下の端を見ても、中央にかけて薄くなっているため厚い印象はありません。中央から縁にかけて薄くしていくことで全体を薄く見せるデザインはよく見かけますが、『Xperia arc』は“逆転の発想”で見た目の薄さを演出するだけでなく、手にしたときに実感できる薄さを実現していることが分かります。

・充実したインタフェース
本体のインタフェースが充実していることも特徴。上部にはmicroHDMI(type D)の端子を持ち、テレビに画面を出力できます。DLNAにも対応し、写真や音楽をワイヤレスで機器に転送することも可能。ヘッドセット用の端子は、3.5mmφの汎用的な端子。市販のヘッドセットやヘッドホンを組み合わせて利用できます。ヘッドセット端子とmicroUSB端子はカバーがないむきだしの状態。好みは分かれるでしょうが、カバーをつけ外ししてから端子を抜き差しするのは意外と面倒に感じるので、個人的には好感が持てます。

右端がシャッターボタン
側面にはカメラのシャッターボタンも装備。ボタンを上に構えた場合、レンズが左手側、ボタンが右手側に配置します。810万画素のカメラはCMOSセンサ『Exmor R for mobile』を搭載。手ブレ補正やLEDオートフラッシュ、開放値F2.4の明るいカメラレンズは暗い場所での撮影に強いのが特徴です。

左手がレンズにかかることも
横持ちで撮影する際、左手の添え方によってはカメラレンズを指で隠してしまうことがあるのが少し気になりました。縦持ちにしたり、タッチパネル操作で撮影する場合には問題になりません。

・快適な使い勝手
OSはAndroid 2.3
Android 2.3はユーザーインタフェースが高速化され、ホーム画面やアプリメニュー、文字入力などでストレスなく操作できます。Android 2.2と比べて劇的に速くなったかというと、ユーザーの操作レベルで強く実感するものではないですが、“ストレスがない”という安定性は十分評価できるものでしょう。

『Timescape』はアプリならサクサク動作
『Twitter』や『mixi』、『Facebook』といったSNSの更新情報を、回転するカードのように表示する『Timescape』ウィジェット。こちらは、読み込みなどで若干動きに引っかかりがあったものの、ウィジェットから『Timescape』アプリへ移動すると、スムーズにスクロール操作が可能になります。

『ニコニコ動画』や『ニコニコ生放送』が視聴可能。動画を鮮やかに再生する『モバイルブラビアエンジン』を搭載
『Flash Player 10.2』にも対応し、『ニコニコ動画』や『ニコニコ生放送』も視聴可能。コントラストの向上や輪郭強調技術を組み合わせた『モバイルブラビアエンジン』の搭載により、動画の映像をあざやかに表現します。

日本語入力システムは『POBox Touch 4.0』
日本語入力システムはソニー・エリクソン独自の『POBox Touch 4.0』を採用。QWERTYキーと12キーに対応し、12キーではフリック入力にも対応します。

照度センサ(左)と近接センサ(右)
Android 2.3で強化された機能として、バッテリー管理機能の向上が挙げられます。バッテリー容量は1500mAhで特別大きなものではないですが、ディスプレーを高輝度にして1日持ち歩いても、電池切れが早いという印象はありませんでした。『MEDIAS』と同様に照度センサを内蔵するので、周囲の明るさに合わせて画面の明るさを自動で調整してくれます。近接センサも内蔵されており、通話中に顔を近づけると、画面からタッチが有効なアイコンを消すことで誤動作を防ぎます。

6月からは順次、上り最大5.7Mbps、下り最大14Mbpsの『FOMA ハイスピード』に対応を予定。通信速度の面でも、さらに快適になるのは魅力的です。

・アークフォルムが気に入れば“買い”
今回触ってみて、とにかくこのアークフォルムに心が動きました。ストレート型のタッチパネルスマートフォンはどれも同じ形で退屈、と思っている方は、店頭で是非一度手に取ってみることをオススメします。

夏モデルでは同じAndroid 2.3搭載で、『おサイフケータイ』やワンセグ、赤外線に対応する新『Xperia』の発売が予告されています。リーク情報では『Xperia acro』という名称で、既に製品やパンフレットの画像も出回っていますが、こちらの端末はアークフォルムではなく、ほぼ均一な厚さの本体になる模様。

筆者の個人的な意見としては、「アークフォルムがなくなるならおサイフ機能は要らない!」と思ってしまうのですが、読者の皆さんはいかがでしょうか。アークフォルムが気に入った方には、今の時点で“買い”と言ってよいでしょう。今後『Xperia』という同じブランドのスマートフォンユーザーが、“グローバル派”と“国産派”に分かれることになるのは興味深い現象です。夏モデルの発売後、『arc』と『acro』のどちらが台数を伸ばすことになるのでしょうか。

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『Xperia arc SO-01C』主な仕様
サイズ:約W63×D125×H10.9mm(最厚部約11.4mm)
重量:約118g(暫定値)
3G連続待ち受け時間:約400時間
GSM連続待ち受け時間:約270時間
連続通話時間:約340時間(3G)、約390時間(GSM)
ディスプレー:約4.2インチ 480×854ドット フルワイドVGA TFT 1677万7216色
外部メモリー:microSD(2GB)、microSDHC(32GB)
カメラ:CMOS 有効画素数約810万
カラー:Sakura Pink、Midnight Blue、Misty Silver

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