大相撲の八百長問題は、関与したとして25人もの力士、親方が処分を受け、一定の区切りがついた。5月場所は興行ではなく、入場無料の技能審査場所として開催されることが決まり、日本相撲協会は再生への道を歩み始めた。

 そんな矢先に、また不祥事が発生した。しかも、トラブルを起こしたのが力士ではなく、親方だというのだから、開いた口がふさがらない。尾上部屋の師匠である尾上親方(41=元小結・濱ノ島)が、4月18日、東京都港区の路上で、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで摘発されていたことが明らかになった。警視庁高輪署は同容疑で書類送検する方針。

 18日夜10時頃、港区高輪の路上にて、片側3車線の中央車線に乗用車が止まっているのを、通行人が発見し110番通報。高輪署員が駆けつけたところ、運転席に尾上親方がおり、呼気から基準値を上回る1リットル当たり0.64mgのアルコールが検出された。同署によると、尾上親方は容疑を認め、「新橋で若い衆らと、ジョッキでビール3杯と焼酎の水割り4杯を飲んだ」と話しているという。車線上で止まっていたのは、信号待ちの際に、居眠りしていたものと見られている。

 19日、報道陣の取材に応えた尾上親方は、「(運転するまで)十分休んだつもりだった」と弁明しながらも、「やってはいけないことをやってしまった。反省の気持ちしかない。社会人として軽率だったし、師匠として恥ずかしい」と謝罪のコメント。

 尾上部屋では十両・境沢、幕下・白乃波、三段目・山本山の3人が、八百長に関与したと認定され角界を去った。監督責任を問われた尾上親方は、2階級降格処分を受けたばかり。ひとつ間違えば大事故にもつながる酒気帯び運転を、弟子を監督指導する立場の師匠がやるなど言語道断。

 放駒理事長(元大関・魁傑)は「自覚が足りない。飲酒運転なんてとんでもない。初歩的なことができないのは、何なんだと思いたくなる」と呆れ顔。協会は20日に臨時理事会を開き、尾上親方の処分を協議する。
(ジャーナリスト/落合一郎)

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