大沢たかおさん主演のドラマ「JIN 仁 完結編」(TBS系)が人気だ。2011年4月17日放送された初回は平均視聴率23.7%(ビデオリサーチ調べ 関東地区 以下同)を記録。好調な出だしで、最終的に30%近くになるのではないかと見る芸能評論家もいる。

   原作は、村上もとかさんの漫画作品。大沢さん演じる脳外科医、南方仁が幕末の江戸時代にタイムスリップしてしまい、医術を通じて、坂本龍馬(内野聖陽さん)ら歴史上の人物と交流していくというヒューマンドラマだ。

西郷隆盛、佐久間象山、歴史上の偉人が次々登場

   仁を慕う武家の娘、橘咲を綾瀬はるかさん、吉原の花魁だった女性役を中谷美紀さんら人気女優が演じている。09年に放送された第1期も好評で、回を追うごとに視聴率が上がり、最終回は平均視聴率25.3%を記録した。

   第1期がストーリー上の謎をそのままにして終わってしまっただけに、今回スタートした第2期は待望の続編だった。

   2011年4月17日放送の初回は、ある日、京からやってきた坂本龍馬が、負傷した佐久間象山を治療して欲しいと仁に依頼。仁は歴史上の人物を助けることで「歴史を大きく変えてしまうのではないか」と心配するも、仁の治療により、象山は一命を取り留める、といった内容だ。西郷隆盛も登場し、仁に虫垂炎の手術を受けている。歴史上の偉人が多数出てきて、つかみとしてはバッチリだ。

   日曜日の9時から約2時間の拡大版で、平均視聴率は23.7%。2011年のドラマでは最高だという。

海外80か国でも放送決定

   芸能評論家の肥留間正明さんは、

「医学ドラマとかSF、歴史物と色んな要素を持ってる。佐久間象山を生き返らせたらどうなるかとか、緊迫感があって、フィクションなんだけど歴史好きが観ても面白いね。いいセットも使ってて、お金もかかってますよ。スタートが23%だったら、最終的に28〜9%になるかも知れません。久しぶりの『お化けドラマ』になる可能性がある」

と話す。

   また、「JIN」は第1期が海外でも放送されており、第2期もすでに韓国、台湾などのアジアのほか、アメリカにヨーロッパ各国、イラン、イラク、エジプトなどの中東と、約80か国で放送されることが決定している。放送前に海外で契約成立したのはTBS初だという。

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