スイスから情報が漏れてきた。レアル・マドリーを率いるジョゼ・モウリーニョ監督の子供たちが、新年度から、ルガーノ(スイス)のアメリカン・インターナショナルスクールに通う方向で手続きが進んでいるという。

2人の子供、ジョゼ・ジュニアとマチルダは、モウリーニョ監督がインテルを率いていたときに、この学校に通っていた。アッピアーノ・ジェンティーレ(インテル練習場)からは1時間もかからないところだ。まだ、予定の段階であり、この件が意味することは大きくないかもしれない。しかし、移籍のシグナルと考えることもできる。

ダービー(ミラン対インテル)とインテル対シャルケ、そしてパルマ戦の後、インテルが危機を迎えているのは確かだ。ここ5試合で4敗という苦境に陥り、5シーズン連続で手にしていたスクデット(セリエA優勝)が遠くなっている。

まず、現在のインテルが抱える大きな問題の一つが、フィジカルコンディションである。16日のパルマ戦でも、この問題ははっきりしていた。昨シーズンであれば、軸となる中盤に誰が入っても、相手のゾーンに入っていた。しかし、今はほぼ毎回、遅れて入る状況だ。パルマ戦の1点目、FWセバスティアン・ジョヴィンコにゴールを奪われたシーンからも分かるだろう。水曜日には、コッパ・イタリア準決勝ファーストレグのローマ戦が待っている。日程は助けてくれない。エネルギーを取り戻すのは、難しい状況だ。

第2の問題は、シャルケ戦の後に生まれた。ロッカールームでの出来事である。DFマイコンとMFチアゴ・モッタの招集メンバー漏れだ。レオナルド監督は否定しているが、おそらくは内部で何かしらの関係に亀裂が生じたのだろう。

また、以前のレオナルド監督率いるインテルにあったもので、足りなくなったものもある。攻撃面だ。ここ最近、大事な試合ではゴールがない。ミラン戦とパルマ戦は無得点。シャルケとの試合では、4ゴールが必要な状況でチアゴ・モッタの1ゴールのみだった。アタッカーのゴールは、FWジャンパオロ・パッツィーニが(3月20日の)レッチェ戦で決めたのが最後である。

こういったことから、将来のことに関する噂が浮上することは避けられない。モウリーニョ監督の子供たちがスイスの学校に通うことから、チームの再構築が話題になるのも仕方ない状況だ。夏の移籍市場について、今から話すのは早すぎるだろう。過去のインテルのような過ちはできない。マッシモ・モラッティ会長も、そのときに戻ることは望んでいないはずだ。