日本の経済産業省原子力安全・保安院は4月12日、福島原発の事故を最悪の「レベル7」に引き上げた。1986年に起きたチェルノブイリ原発事故と同じレベルに相当する。米誌ニューヨーク・タイムズは12日に掲載した評論で、「日本が事故をレベル7に引き上げたことは、今回の原子力危機が人の健康および環境に重大で長期的な影響を与える可能性が高いと認めたことを示している」とした。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 報道によると、原子力工業の関係者は数週間前、日本の破損した原子力発電所は大量の放射性物質を排出したと指摘したが、日本政府はこの可能性を弱める姿勢をとり続けている。

 福島原発事故はこれまで、1979年のスリーマイル島原子力発電所事故と同じ「レベル5」とされ、「レベル7」に認定されたのは過去にチェルノブイリ原発事故だけだった。国際的な原発事故の認定基準に基くと、「レベル7」の原発事故は、「放射性物質が大量に排出され、広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼし、原子炉内の燃料の多くが外部に漏れた」ことを意味する。

 「レベル7」への引き上げは日本政府が外部環境に排出された放射線量が新たなレベルに達したと認めたことになる。世界で2例目となる「レベル7」の原発事故は、世界の原発工業に大きな影響を与えると考えられる。また、現在の安全基準が不完全であることも示している。(編集担当:米原裕子)



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