本を出したいと考えている方! 5日で書籍を一冊書く方法、教えます!

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え〜、敬愛なる夕刊ガジェット通信読者の皆様。皆様の中には“書籍”を書いてみたいと考えている方も0.52%くらいはいるのではないでしょうか。そこで本日は私が「本を5日で一冊書く方法」を皆様にお伝えしたいと思います。もちろん5日で本は書けませんが、“初校”をいかに5日で出すか、というお話でございます。

実際、私は自著『ウェブはバカと暇人のもの』(2009年4月・光文社新書)の初校を5日で光文社新書の編集者に渡しました。それからやり取りをし、結果的に発売までは4か月ほどかかったわけですが、初校を出すタイミングが早ければ早いほど、さまざまな検討ができるわけです。そんな「5日で初校を書く方法」、本当ならば、190円ほどいただき、このメソッドをお伝えしたいところですが、ほかならぬ皆様です! なんと“無料”でこの方法をお伝えいたします。

さて、書籍を書くにあたって重要なのは、皆さまがキチンと何らかの専門分野を持っているということです。頭の中から書くネタが次々と沸いてくる才能ある作家の方々は別ですが、普通の人は専門分野を元にした“ネタ”ありきで本を書くものではないでしょうか。

私の場合は“ネットを毎日たくさん見ていた”ことが書籍を書くきっかけとなったわけですが、見るだけでは本を書くことはできません。重要なのはメモを取ることであります。私は2006年7月からひたすらネットに関して思うことをメモに取り続けた結果、2008年12月に編集者にそのメモを見せ、書籍を出すことに結び付けられました。そして「4月に間に合います?」と言われた時に「大丈夫ですよ!」と言うことができました。

(この文章は敢えてうさんくさい“情報商材”的に書いてるからな、そこのところお前ら誤解するなよ。本当はこんなエラソーなこと、恥ずかしくて書けないからな)

ここで活用したいのがPCの『メモ』アプリケーションです。以下は、私の作っている「テキストファイル」というフォルダの中身です。「オレが思っていること」「テレビについて思うこと」「ネットで嫌われる人々」「ネットについて思うこと1〜5」「ネット事件簿1〜3」「ネットの愛すべきバカコメント」など、自分にとって興味のあるテーマをテキストファイルひとつひとつに入れていくのですね。

その中身をお見せしましょう。ここでは、「ネットについて思うこと」の一部分です。

「ネットについて思うこと」

ここでは、こんなくだりがあります。

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炎上によって「サイト/ブログが閉鎖に追い込まれた」とよく言うけど、別に炎上コメントは「閉鎖」に追い込んだわけではなく、管理者が「閉鎖を決定した」なんだと思う
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これは実際、『ウェブはバカと暇人のもの』では、第四章「企業はネットに期待し過ぎるな」の184ページで、こういったくだりとなりました。

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 なお、「炎上によってサイトやブログが閉鎖に追い込まれた」とよく言われるが、べつに炎上コメントがサイトやブログを「閉鎖」に追い込んだわけではなく、管理者が「閉鎖を決定した」だけである。
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あと、私は「ネット事件簿」(下記画像参照)を毎日更新し続けていますが、これもネットで発生したいざこざや事件、特筆すべきネタを毎日メモっているのです。別に『2ちゃんねる』のスレッドのコピペでも構いません。ただ、その選ぶべきネタをメモしておくことが重要なのです。

「ネット事件簿」

ここでは、「ヤフオクに水道水が出品されてる件」や「藤波心ブログ、コメント欄7500件」など、ただ“事実”を書くだけです。

こうしたメモを毎日作っておけば、それが人々の知りたい分野のものであれば、いつか一冊の本にまとめられます。実際のところ、膨大なメモをもとに“章立て”を作り、作った各章にメモの内容をあてはめれば本は5日で書けます。なにせ、章立てに沿ってこれまで集めたネタを当てはめるだけなのですから。以下は実際の『ウェブはバカと暇人のもの』の最初に出した企画書です。編集者は「これで大まかにはいいですが、7章は多いので5章にします」と言い、以下のようになりました。

はじめに:バカを無視する「ネット万能論」
第一章:ネットのヘビーユーザーは、やっぱり「暇人」
第二章:現場で学んだ「ネットユーザーとのつき合い方」
第三章:ネットで流行るのは結局「テレビネタ」
第四章:企業はネットに期待し過ぎるな
第五章:ネットはあなたの人生をなにも変えない

私が書いた企画よりも随分とシンプルに、そして分かりやすくしてくれました。これぞプロの編集力です。

というわけで、「自分はこの分野に詳しい!」と考えている仕事人・趣味人の皆さん! ぜひ、その知識を書籍化したいとお考えなら、しつこくメモをすることをオススメしますよ!

文/中川淳一郎(ネットニュース編集者)



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