【Adobe CS5.5】映像制作を取り巻く環境変化に対応する『Premiere』と『After Effects』

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アドビ システムズが本日発表したデザイン・開発向けソフトウェア製品群『Creative Suite 5.5』(以下『CS5.5』)。この記事ではノンリニア映像編集ツール『Premiere Pro CS5.5』と映像制作ツール『After Effects』に関するトピックをお伝えします。

アドビが開催した製品内覧会で示された映像関連製品のトピックは
・64bit対応
・デジタル一眼レフによる映像制作
・マルチスクリーン
・3D立体視
の4点。映像の制作環境、映像が再生される環境の変化に対応した中間リリースとしての『CS5.5』と位置づけています。

『Mercury Playback Engine』を強化
『CS5』から64bitネイティブとなった『Premiere Pro』と『After Effects』。よりマシンパワーが必要とされる映像制作環境への対応として、『Premiere Pro』では64bit環境のマルチコアに対応した映像処理エンジン『Mercury Playback Engine』を強化。最新CPUと64bitOS、4GBを超えるメモリー空間を有効に活用し、リアルタイム再生のパフォーマンスとレンダリング処理を向上しています。

リアルタイム再生の速さを実演
デモでは背景、水、人物を合成した映像がほぼリアルタイムに再生できることや、AHCHDの映像にRGBエフェクトをかけた10秒の映像素材をH.264で書き出す処理に対して、『CS4』ではレンダリングに1分40秒かかるところを『CS5.5』では7秒で済むなど、パフォーマンスの向上を実演しました。

対応ビデオボードも拡大し、『GeForce』ではGTX285、GTX470に加えてGTX570、GTX580に対応。『Quadro』ではCX、FX3800、FX4800、FX5800、4000、5000に加えて2000と6000に対応。『Quadro(モバイル)』の対応も加わり、FX3700M、FX3800M、2000M、3000M、4000M、5000M、5010Mを搭載するノートパソコンでも作業が可能になります。

映像制作で利用が進むデジタル一眼レフカメラへの対応も、『Premiere Pro』への機能追加。音声の収録機能が不十分な一眼カメラを補完するために、音声収録用機材で録音された音声ファイルとデジタル一眼カメラの映像ファイルを統合する機能が追加されました。

iPadやAndroid向けの設定を追加
『Device Central』で確認
『Premiere Pro』と『After Effects』に同梱されるエンコーダー『Adobe Media Encoder CS5.5』では、マルチスクリーン出力をサポート。『iPad』やAndroidデバイス用の設定が追加されました。エンコード後は、デバイスの動作を再現するプレビュー環境『Device Central』で自動再生して確認も可能。

3D立体視への対応が広がる
3D立体視への対応は、『After Effects』に追加された機能。従来の赤・青メガネへの対応に加えて、サイドバイサイドなどの立体視に対応します。3D空間で仮想的に配置する3Dコンポジションのカメラから、左右の両眼用カメラを生成する『ステレオ3Dリグ』の機能も追加しました。

『After Effects CS5.5』のその他追加機能
『After Effects』ではほかにも、ブレを防いで撮影できる“ステディカム”のエフェクトを追加したブレを補正する『ワープスタビライザー』、光の距離による減衰を再現する『ライトフォールオフ』、光学レンズの絞り羽根によるボケを再現する『ブラー』、映像素材に記録されたタイムコードを認識する機能などが追加されています。

ほかの『CS5.5』製品については、『CS5.5』まとめ記事に随時リンクを追加していきます(関連記事をあわせて読む)


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