日本の国土面積、実は結構広かった

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 現在、世界には194の国があります。しかし、この「194」とは日本が承認している国に日本を加えた数であり、台湾(中華民国)や北朝鮮などは含まれていません。日本未承認の国を含めると200以上の国家が存在するといわれています。

 『世界の国 1位と最下位―国際情勢の基礎を知ろう』(眞淳平/著、岩波書店/刊)は世界の情勢を、世界の大国と小国を対比させながら学ぶ、ユニークな入門書です。
 例えば日本は島国でよく国土が狭いと言われますが、本当にそうなのでしょうか。世界の様々な国家と比較してみると、実は意外と広いことが分かります。
 また、ここ近年のめざましい経済成長に注目が集まる中国ですが、日本は今年2月、2010年のGDP(国内総生産)で世界2位の座を中国に明け渡したと発表しました。GDPの話となると、どうしても大きな規模の国ばかり目がいってしまいがちですが、では世界で最も経済規模が小さい国は何処なのでしょうか?
 ここでは本書から、「国土面積」「GDP(国内総生産)」のトピックを挙げ、紹介していきます。

■国土面積
 最も大きい国はロシアで約1710万平方キロメートル。これは日本の45倍以上、南米大陸全体の面積よりも若干小さいくらいというほどの大きさです。一方、最も小さな国はバチカン市国で約0.44平方キロメートル。これは日本の東京ディズニーランドよりも小さい面積です。バチカン市国はイタリア・ローマ市内にあり、国歌や国旗だけでなく、独自のコインや切手も発行しているれっきとした国家なのです。
 日本は約37.8万キロ平方メートルで、世界の国々で比べると、60番目(グリーンランドを入れると61番目)。実は約200の独立国の中では比較的大きく、「やや大きい島国」とする方が正確だと思われると著者はいいます。

■GDP(国内総生産)
 冒頭にも述べたように、2010年のGDPにおいて、1つの大きな変化が見られました。それは中国が日本を抜き、世界で第2位の国家になったということです。
 そんなGDPの世界1位はアメリカで、広大な国土と世界第三位の人口規模、優秀な人材が集まる仕組み、すぐれた技術力などを背景に、各産業で大きな影響力を持っています。
 では、最も経済規模が小さい国はどこなのでしょうか。外務省発表のデータによると、中部太平洋のツバルとナウルで、2008年の国民総所得(GNI)はどちらも約3000万ドルとなっています。GNIはGDPに海外の労働者からの送金などを加えた経済指標で、発展途上国などの経済規模を示すために使われます。両国の人口はともに1万人前後、近代的な産業を持たず、農・漁業を中心に、自給自足に近い経済であることが共通しています。

 他にも「税金」「貧困率」「食料自給率」など全部で9つのトピックで世界の情勢を説明していきます。日本の食料自給率40%は世界的に見て高いのか、低いのか。日本の税金は高い? それとも安い?
 世界の中から日本を覗くと、思っているイメージとは全く違う日本の姿が見えてくるかも知れませんよ。
(新刊JP編集部/金井元貴)




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