「特撮映像館」第60回は、東宝映画1000本目の『日本誕生』を取り上げます。全編特撮を駆使したスケールの大きいスペクタクル作品といってもいい、特撮ファンにはぜひ観ていただきたい作品です。

本作は昭和三十四年度の芸術祭参加作品であり、東宝映画1000本目の記念作品でもある。作品のスケールも大きいが、二部構成、合計180分という大作となっている。実はこの作品を観たのはDVDになってから。

これまで特撮や怪獣関連の書籍などで知っていた本作のイメージといえば三船敏郎演じるスサノオノミコトとヤマタノオロチの対決くらいのもので、特撮シーン自体もあまりないのだろうと思っていたのだが、これはとんでもない誤解で、冒頭のシーンから特撮であり、全編特撮や合成を多用した作品だった。また特撮シーン以外でもロケシーンとスタジオ撮影をうまく組み合わせて画面のスケール感を出している。

三船敏郎は主人公ヤマトタケルと映画の中で語られる神代の時代のスサノオノミコトの二役。ほかに志村 喬や東野英二郎、三木のり平、榎本健一などそうそうたるメンバーが出演し、宝田 明、久保 明も出演している。

雑誌や書籍で見ていたヤマタノオロチのスチールは、ゴジラシリーズなどの怪獣と比べて貧弱な印象があったのだが、本編で見るとそのようなことはまったくなく、巨大な大蛇とスサノオとの対決を堪能できる。

とはいえ本作の特撮では、嵐や火山噴火に伴う地震・地割れといったシーンがより迫力のある映像として印象に残る。公開が1959年なわけだが、70年代に公開された『日本沈没』と比べてもそれほど劣って見えない特撮シーンになっているのではないだろうか。

第一部と第二部のあいだには「休憩」も入るが、3時間の大作は飽きずに見ることができる。それだけ練られたシナリオともいえるだろう。

未見の方はぜひご鑑賞ください。

監督/稲垣 浩、特技監督/円谷英二
キャスト/三船敏郎、司 葉子、香川京子、鶴田浩二、平田昭彦、ほか。
1959年/180分/日本

■ライター紹介
【猫目ユウ】

フリーライター。ライターズ集団「涼風家[SUZUKAZE-YA]」の中心メンバー。
『ニューハーフという生き方』『AV女優の裏(共著)』などの単行本あり。
女性向けのセックス情報誌やレディースコミックを中心に「GON!」等のサブカルチャー誌にも執筆。ヲタクな記事は「comic GON!」に掲載していたほか、ブログでも漫画や映画に関する記事を掲載中。

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