2011年4月7日23時32分頃、宮城県沖を震源とする地震が起こった。気象庁によれば、震源の深さは約40キロメートル、地震の規模を示すマグニチュードは7.4。もっとも揺れの大きかった宮城県の北中部では、震度6強を観測した。

   そんな中、テレビで放送された地震発生時の仙台市内の映像で、「謎の光が見えた」と話題になっている。

「まるで世紀末のようだ」「まさか原発ではないよな?」

   地震発生直後にNHKが放送した仙台駅前のカメラ映像には、大きく揺れる街の奥に青白い光が映った。画面の奥が雷のように数回光った後、中央で強い閃光が広がり、萎むように消えていった。一部の民放テレビでも雷のような光が放映された。

   これを見た視聴者は驚き、インターネット上ではすぐに「いまの大きな光は一体何だ」と騒ぎになった。

   ネットユーザーの間では、「送電線が断線したのではないか」という声をはじめ、「あれ爆発じゃねえの?」「まさか原発ではないよな?」「灯台の光という話もあります」などさまざまな憶測が飛び交い、動画サイトYoutubeにも映像がアップロードされた。中には、「まるで世紀末のようだ」といった感想まで見られた。

   しかし、強い光の直後に市内が停電する様子が確認できたこと、光の見えた方角に東北電力の仙台変電所があることから、変電設備の損傷による火花ではないかとの見方が強い。

「断路器」故障によるショートの可能性

   東北電力に聞くと、仙台変電所では、電力を送るルートを切り替える「断路器」という装置が故障し、一時的に変電所機能が停止したとのことだ。故障によって変電所内でショートが起こった可能性があると見ているが、「変電所は無人だったため、強い光がそこで発生したものかは確認されていない」という。8日朝に同変電所の機能は復旧したが、NHKがヘリコプターで上空から撮影したところ、変電設備がところどころ黒く焦げている様子が確認されている。

   今回の地震の影響で、東北電力管内では、変圧器、断路器などの変電設備や、鉄塔、電線などの送電設備が多数損傷し、青森県の八戸火力発電所3号機、秋田県の能代発電所1、2号機、秋田火力発電所3、4号機が自動的にストップした。これにより東北6県の約400万戸で停電が起こった。地震前の7日16時は15万9071戸が停電していた。

   同社は復旧作業を進めており、発電所の運転も徐々に再開しているが、8日17時現在、6県の計78万8833戸で停電が続いている。

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