チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグで、シャルケはインテルにサン・シーロで5−2と大勝した。ドイツメディアの反応には、熱意や称賛はもちろん、驚きも含まれている。最も多く使われた言葉は、「センセーション」だ。

『ビルト』は、「インテルのホームで5−2! シャルケがヨーロッパで酔いしれる」と一面で大きく報じ、紙面でシャルケを大きく称えた。一方、ミュンヘンの『南ドイツ新聞』は、「インテル、考えろ!」と報道。「無名ではないチームが、シャルケにホームスタジアムで敗れ、屈辱を味わった。CLのタイトルホルダーであり、イタリアの王者で、コッパ・イタリアとクラブ・ワールドカップの優勝チームである、あらゆるタイトルの勝者が、である」と続けた。

『ヴェルト』は「ラングニックの天才的アイディアが、センセーションを産み出した」と、シャルケのラルフ・ラングニック監督を称賛。フェリックス・マガト監督の解任後、シャルケ指揮官に就任したばかりのラングニック監督は、これで公式戦2戦2勝だ。『ヴェルト』は同監督の戦術について、「マガトがボールを持ち過ぎると非難していたフラードを、中盤の守備的な位置で戻したのは天才的だ。エドゥをプラスのストライカーとして起用したことも素晴らしかった」と称えている。

『ヴェルト』は、シャルケが奇跡を起こしたベースには、「イタリアチームの信じられないごう慢さ」があったとも報道。ミュンヘンのタブロイド紙『アーベンツァイトゥング』は、「バイエルン(・ミュンヘン)を下したチームにシャルケが屈辱を味わわせる」と伝えている。