調べて確認する それが募金詐欺を防止する第一歩

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新潟では、「新潟市からの依頼を受け義援金を集めている」といって民家を訪問する。静岡では、日本赤十字社に募金した上、その領収書を持って民家を訪ね、義援金を集めた。宮崎や鹿児島では、義援金に役立てるといって、貴金属の寄付を要求する。沖縄では、中学生が小遣いにするため大型店舗の駐車場で募金を呼びかける。

また、居酒屋やパチンコ店、そしてスーパーなど、店舗に置かれた募金箱が盗まれる事件は、全国的に発生している。さらに、いきなり義援金を募るメールが届き、そこに書かれたアドレスをクリックすると、アダルトサイトの課金システムにつながるメール詐欺も横行しているようだ。

東日本大震災で被災した方々が置かれた現状を考えると、義援をよそおったこれらの詐欺行為は、けっして許されるものではない。だが、いくら「許されない」といっても、心ない詐欺をおこなう輩は存在する。よって、だまされないように用心する姿勢が、私たちにも求められている。

詐欺は、だます側とだまされる側(=だまされようとしている側)の知恵くらべである。義援金の詐欺に限っていえば、だます側は「被災者の支援と救済」を前面に打ちだしてくる。情につけこんで、金品を集めようと考えるのだ。とはいえ、その金品はほんとうに現地の被災者へ届くのであろうか。だまされる側には、そんな疑問を抱いてほしい。

“義援金”や“寄付金”にまつわるアクションには、上記のとおり、情につけこんだ詐欺行為がまかりとおっている。その人や組織にわたすと、どのような経路で現地に金品が届くのか。その人や組織は、どこまで信用できるのか。いちいち人を疑うのは気が引けるし、情報を集めるのはめんどうかもしれない。

しかし、詐欺にだまされないためには、だまされる側がそうした確認をめんどうがらずにおこなう癖をつけておくのが一番であろう。

詐欺は、だます側が悪いのは当然だ。一方、ほんとうに被災者のことを考えているのなら、何も調べずに手軽な場所にある募金箱へお金を入れるだけではなく、誰に募金すれば確実に被災地へ届くのかを調べ、確認するちいさな努力をおしんでほしくはない。

(谷川 茂)


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