文学の「万博」が開幕
 紀伊國屋書店新宿本店2F催事場で4月1日(金)に文学フェア「文学博覧会 ぶんぱく'11」が始まった。

 このフェアは世界中の文学作品600点すべてに手書きのポップと、その作品を象徴するキーワードをつけ、展示したもの。さらにキーワードそれぞれが関連づけされ、40のパビリオンを形成している。

 こちらは「家族」のパビリオン。
 左から読んでいくと物語ができてしまいそうだ。

 このフェアを企画したのは、紀伊國屋書店の店員から成る有志団体「紀伊國屋書店ピクウィック・クラブ」。
 一昨年の「対決!共鳴し合う作家たち」、昨年の「ワールド文学カップ」と続けて文学フェアを成功させた実績があり、その名前は読書愛好者の間で広まりつつある。
 代表者の木村さんは「一昨年は作家、昨年は国にフォーカスしましたが、今回は純粋に作品そのものに着目しました」と今回のフェアの特徴を語ってくれた。

 これまで企画したフェアとの違いはもう一つある。
 ピクウィック・クラブが企画したフェアでは、作品のラインナップを網羅したブックレットを無料配布していたが、今回はそれがないのだ。これについて木村さんは「昨年まではブックレットを参考にしてインターネットや他書店で本を購入されるお客様がいらっしゃって大変うれしかったのですが、今回はパビリオン・キーワード・推薦コメントと該当の書籍をお店で直に見て、手に取って選んでいただきたいので作成を控えました」と語ってくれた。
 しかし、ブックレットを楽しみにしているお客さんも多く、問い合わせが数多く来ているため、ブックレットとまではいかないが簡単なリーフレットを現在制作中だそうだ。

 「文学博覧会」と銘打つだけあって、会場に並んだ文学作品の数々は圧倒的な充実度。
 なかでも目を引くのはフランス文学者生田耕作のプライベートプレス「奢覇(実際にはサンズイがつきます)都館(さばとやかた)」のコーナー。

 並んでいるのはいずれもこのフェアで手に入れなければおそらく一生手に入れられないだろうと思われる貴重な書籍ばかりだ。

 「文学博覧会 ぶんぱく'11」は5月31日(火)まで、紀伊國屋書店新宿本店2F催事場にて開催中。書店員たちの情熱が結晶したこのフェアに、ぜひ足を運んでみてほしい。
 「文学は爆発です」(木村さん談)
(新刊JP編集部/山田洋介)





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