大相撲八百長関与23人の処分決定も事態はドロ沼化の様相

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 2月2日に明らかになった大相撲の八百長問題。特別調査委員会が、その調査に当たり、4月1日に日本相撲協会に結果を報告。同日に協会が臨時理事会を開き、23人の力士、親方の八百長関与を認定し、処分を決定した。

 処分は引退(退職)勧告と2年間の出場(出勤)停止に分かれた。引退勧告を受けたのは、幕内の徳瀬川(朝日山)、白馬(陸奥)、春日王(春日山)、光龍(花籠)、猛虎浪(立浪)、琴春日(佐渡ケ嶽)。十両の将司(入間川)、豊桜(陸奥)、境沢(尾上)、霜鳳(時津風)、旭南海(大島)、安壮富士(伊勢ケ浜)、若天狼(間垣)、清瀬海(北の湖)、幕下の保志光(八角)、十文字(陸奥)、霧の若(陸奥)、白乃波(尾上)、三段目の山本山(尾上)。谷川親方(元小結・海鵬=八角)は退職勧告。

 早くから関与を認め、調査に協力した竹縄親方(元幕内・春日錦=春日野)、十両・千代白鵬(九重)、仲介役の幕下・恵那司(入間川)の3人は、反省の色が強いことから情状酌量が認められ2年間の出場停止。千代白鵬はすでに引退届を提出しており受理される予定。竹縄親方、恵那司も角界を去る意向。

 また、関与者を出した部屋の師匠17人は監督責任を問われ、降格または平年寄据え置き3年の処分。この内、北の湖(元横綱・北の湖)、九重(元横綱・千代の富士)、陸奥(元大関・霧島)の3親方は理事を辞任した上での降格となった。

 引退(退職)勧告を受けた20人には、4月5日までに引退届の提出が求められ、応じない者には、さらに重い除名か解雇処分が下される見込み。

 物証が乏しいなかの調査は難航を極めた。認定の判断基準となったのは、1.聞き取り調査の内容と態度、2.(竹縄親方、千代白鵬の)メールの解析結果、3.取組の映像、4.携帯電話の提出を求めた際の対応の4点。グレー判定を受けた幕内・蒼国来(荒汐)と十両・星風(尾上)は継続調査となり、提出された携帯電話の解析結果が出る20日頃には、すべての調査が終了する予定。

 処分は決まったが、これで落着とはなりそうにない。引退(退職)勧告を受けた者は不満をもらし、谷川親方らは訴訟も示唆。役員以外の親方衆で構成される年寄総会では、処分の再考を求めて評議員会の開催を要求。放駒理事長(元大関・魁傑)が承認したため、週明けにも開催されることが決定。協会執行部に対し不満が強く、評議員会は大荒れとなることは間違いない。八百長問題は幕引きどころか、ドロ沼化の様相すら呈してきた。
(※注※力士の地位は2月28日に発表された序列に基づいています)
(ジャーナリスト/落合一郎)

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