マンチェスター・シティのサポーターは、FWマリオ・バロテッリがこのように話すとは予期していなかったことだろう。バロテッリは「ロベルト・マンチーニ監督とクラブはオレを獲得したとき、オレへの信頼を示してくれた。その彼らに報いるために」、マンCに残りたいと語ったのだ。

バロテッリを獲得するために、マンCが2400万ポンドを払ったことを忘れてはいけない。決して良い買い物ではなかっただろう。だが、バロテッリはピッチ内外で今季犯してきた過ちを償う準備をしており、ゼロからリスタートすることを望んでいる。クラブの公式マガジンで話しているように、彼はそれをマンCで実現したいと願っているのだ。

「オレはずっと自分にハッピーではなかった。でも今年は、ケガを過去のものとすることができ、満足している。ここにいるのがオレは好きだということ、このクラブの歴史を築くことができて本当に誇りに思っていることを、ファンが分かってくれるように願っている。シティの人間はすべてファンタスティックだし、オレが落ち着いているための助けをしてくれている。チームは毎日成長しているし、それは目に見えているよ。感じてもいる」

首位マンチェスター・ユナイテッドとは、残り8試合で10ポイント差をつけられている。だがスーペルマリオは、マンCがまだタイトルの獲得を確信していると強調した。

「オレたちはまだ勝てるし、勝ちたいと思っている。来季のチャンピオンズリーグにも出場したい。プレミアリーグはイタリアとは大きく異なるけど、オレは好きだよ。イタリアではすべてがもっと戦術的だけど、ここもまったく同じように、勝つことだけが大事なんだ。それに、プレミアのスタジアムはファンタスティックだし、サポーターの試合の楽しみ方も素晴らしいね。だからこそ、オレはここに来ることが選手にとってファンタスティックな経験だと思っているんだ。オレが恋しいのは、家族とイタリアの食べ物だけだよ」

だが、バロテッリの後悔はマンチーニ監督に影響を及ぼしていないようだ。同監督は31日、イタリアのメディアに対し、次のように話している。

「誰もがマリオに対して無限の忍耐を持ってきた。シティの全員が彼を助け、彼のためになることを願っている。私は彼のことを理解しているよ。まだ20歳だし、あの年齢では愚かなこともするものだ。だが今は、彼が自分で自分を助け、過ちを犯していることを理解すべきときが来たんだよ。それをしなければ、そのクオリティーのすべてを投げ捨てることになりかねない。本当に計り知れないクオリティーがあるんだ。今季の彼は素晴らしいゴールを決めてきた。ピッチで力を発揮することだけを考えなければいけない。それをしないなら、彼は“標的”となるだろう。まずは審判たちの標的にね」