ワーキングウーマン・パワーアップ会議と財団法人日本生産性本部は、「メンター・アワード2011」の受賞組織を発表した。組織部門の優秀賞は、全日本空輸など3組織となっている。

 メンター制度とは、上司以外の管理職や先輩社員が目指すべきキャリア像を社内に求め難い女性社員に対して、仕事に対する考え方やキャリアプランなどについてアドバイスを行う制度。メンター・アワードは、女性の活躍を応援する組織風土の醸成や女性の活躍推進の加速のため、メンターによるサポートの意義や重要性を広く普及させていくことを目的に実施されている。各組織の受賞理由は次の通り。

■全日本空輸株式会社
「キャリアデザインセミナーとメンター制度で、入社5年目の女性社員を支援」
○目標となる先輩女性社員の少ない職種(総合職、運航乗務職)の入社5年目女性社員や、キャリア採用者・職掌転換者の女性社員に向け、キャリアデザインセミナーを実施。キャリア目標に向けたアクションプランを実行する中で、同じ悩みを通過してきた先輩(女性管理職層)のアドバイスを気軽に聞ける場の設定や社内ネットワーク作りの支援を目的に、希望者にメンター制度を実施しサポート。
○メンター制度を本音で話せる場とするため、事務局(人事部)への報告義務を課さず、極力介入しない仕組みで運用している。
○ライフステージにあったキャリア構築を支援し、女性管理職比率は2008年7.1%、2009年8.0%、2010年8.2%と毎年アップ。等

株式会社オークローンマーケティング
「メンターとOJT で、若手層の定着化と中堅層の育てる意識を醸成」
○9割が転職者であるためOJT を行うことが難しい組織風土だったが、2004年から新卒者の定期採用を始めたことをきっかけに、教育研修制度及び人材育成のあり方を見直し、2007年からOJT とメンター
(管理職手前のリーダー層)による職場内外のダブルサポートを実施。
○週1回メール・面談・食事など接点を持つほか、月1回メンター・メンティ共に報告書を提出するなど、きめ細かく運用している。
○その結果、新卒の離職率はメンター制度導入前と比べて1割低下したほか、OJTも定着。また、女性のリーダー昇格割合は、2008年46.4%、2009年80.9%、2010年57.1%と高まった。等

学校法人上智学院上智大学
「世界各国の研究者がメンターとなって理工系の女性研究者を育成」
○全学の女子学生比率はほぼ半数だが、理工系は女子学生20%弱、女性研究者(教員・研究員)5%弱と少ないため、グローバル社会で活躍する理工系女性研究者育成を目指し、世界各国の研究者をメンターに迎え「グローバルメンター制度」を2009 年から開始。
○「グローバルメンター制度」のほか、理工系女子学生を対象に「学生メンター制度」「卒業生メンター制度」を設け、3段階でメンター制度を実施。研究者・技術者を志願する女性を支援する仕組みを構築。
○国際社会で活躍する研究者がメンターとなることで、身近で意識啓発を受け、国際舞台に踏み出す足がかりとなっているほか、共同研究へのチャンスが広がりつつある。等

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