今月21日、女子フィギュアスケート金メダリスト・キム・ヨナ(韓国)が前所属事務所となるIBスポーツに対し、収益配分をめぐる訴訟を起こしていたことが分かった。

ヨナの代理人を務める法務法人ジアンは、スポンサー各社がIBスポーツに支払ったヨナの広告料から、8億9400万ウォン(約6400万)がヨナ側に支払われていないとしているが、対するIB側もヨナの母親が自ら設立した会社に、同社の社員2名を引き抜かれたとして損害賠償を求めるなど、泥沼の訴訟合戦になっている模様だ。

そんな折、29日発売の「週刊アサヒ芸能」(4.7号)は、『キム・ヨナが前所属事務所を「銭ゲバ訴訟」!人気凋落で「CM女王」の座も奪われ…』という見出しで、関係者の証言を伝えている。

09年には年間CM契約料が10億ウォンにまで跳ね上がり、10社と契約。自身の年収も120億ウォンにもなったも言われたヨナだが、昨年8月、ブライアンオーサーコーチとの決別から、その人気にかげりが見え始めたようだ。

同誌にコメントを寄せる韓国スポーツ紙記者は、「ヨナとコーチの確執は、母親が練習やマネジメントに口を出すようになったから。結局、喧嘩別れになってしまったが、スポンサー側は金メダルをもたらしたコーチに対する恩義に反すると反発したのです」と話す。

さらに、韓国情勢に詳しいジャーナリスト=李信恵氏も同誌にコメント。「昨年10月に発表されたCM好感度ランキングでは、女王の座を若手女優のシン・ミナ(26)に奪われました。五輪以後、ヨナが試合に出ないこともあり、フィギュア人気も下降。“キム・ヨナ、韓国より日本で人気”と皮肉られたほどです(笑)」と明かし、「韓国では一族の誰かが大金を手にすると、親戚一同が寄ってきて親や親戚がお金の管理をしたがるのです」と語っている。すっかり、お騒がせアスリートとなってしまった感のあるヨナ。人気回復は、本業の結果如何に懸かっている。

週刊アサヒ芸能 [ライト版]<デジタル>(PC版)