ビッグマッチの前の休息。ミランは1週間のリラックスタイムを楽しんだ。月曜からは、ダービーのための時間となる。出場停止のFWズラタン・イブラヒモビッチの穴はどのように埋めるのだろうか? ミランで彼の代役を見つけることは不可能だ。彼のような選手は、世界にわずかしか存在しない。ひざの負傷でフィリッポ・インザーギもいない中、マッシミリアーノ・アッレグリ監督の下にCFはいないのだ。

確かに、アレシャンドレ・パトはCFとして適応することもできる。だが、彼がベストを発揮できるのは、違う動きをしているときだ。バーリ戦とパレルモ戦で多くをつくれず、1ゴールしか決められなかったチームを再び活気づけるためにも、攻撃陣のチョイスは重要なものとなる。

アッレグリ監督はすでに、パトとロビーニョ、そしてアントニオ・カッサーノのうち2人がプレーすると話している。パトはケガから回復すると見られているため、残された疑問となるのは、彼がどのポジションでプレーするのかということだ。また、コンビを組むのはロビーニョになるだろう。カッサーノはバーリ戦でゴールを決めているが、パレルモ戦ではうまくいかず、イタリア代表の試合でも納得させることができなかった。そのため、ロビーニョに出場機会が与えられるだろう。

選手を選んだら、次はどのように彼らを配置するかを決めなければいけない。アッレグリ監督は慣れ親しんだ4-3-1-2を諦め、ケヴィン=プリンス・ボアテングとパト、そしてロビーニョによる4-3-3を復活させるかもしれない。代表戦で温存されたボアテングが、戦術の鍵となり得るのだ。

いずれにしても、レジスタ(司令塔)となるのは、クラレンス・セードルフかマルク・ファン・ボメルのどちらかとなる。セードルフはこの位置で起用されたとき、常に納得させてきたが、慎重を期して25日のハンガリー戦を欠場したファン・ボメルは、ダービーに向けて準備をしている。同選手のひざの負傷は深刻なものではない。

アッレグリ監督が考えている最後のフォーメーションは、4-2-3-1だ。ジェンナーロ・ガットゥーゾとファン・ボメルを中盤に置き、パトの後ろにボアテング、セードルフ、ロビーニョを並べる形である。

いずれにしても、サポーターの期待は高まっている。サン・シーロは完売となった。土曜の一戦に勝てば、スクデットの一部を獲得することになる。そうでなければ、チャンピオンズリーグでバイエルン・ミュンヘンを相手に快挙を成し遂げ、すでに士気が高まっているインテルが、さらなる敵となるだろう。