バルサのロセイ会長が、会長就任以降のクラブ経営についてインタビューに応えた。Sport紙の中でロセイ会長は、獲得が噂されているセスクについて、「最高で出せる額は5000万ユーロ。ただ選手を売却した場合はこの額まで出せるが、もし監督が他の選手を欲しがれば5000万ユーロは出せない」と語った。

 「昨シーズンは、4000万ユーロでオファーを出した。しかし、恐らく5000万ユーロでもセスク獲得はできないだろう」と続けたロセイ会長。また、金銭面の話の前に、セスク獲得へのステップとして、「コーチングスタッフが彼の獲得を望むかというのがまずは最優先。それから金銭面の話となる。今の所、何も言ってきていない」と語る。

 本当に今のバルサにセスクが必要なのか。クラブの経済事情を最優先とするならセスクの獲得は不可能ということになりそうだ。もちろん、セスクはバルサでのプレーを以前から望んでいるが、グアルディオラ監督が彼を必要不可欠な選手として、ロセイ会長に要求するかどうかが焦点となる。

 「もしコーチングスタッフが8000万ユーロの値が付く選手を要求してきても、その選手は獲得できない。払えないかどうかと言われれば、払えない。ビジネスプランを破れないし、リミットは越えられない。大事なのは首尾一貫した経営」と語るロセイ会長。セスク獲得はこの“リミット”に近い選手となる。セスクはバルサでプレーできるのか。全てはバルサの経常状態次第となりそうだ。

(スペイン通信)