日本のゲーム市場では、家庭用ゲームソフトの売上げが伸び悩む中、オンラインゲームやモバゲー、GREEなどの携帯電話向けゲームが著しい成長を見せています。

そんな中で、アメリカでは「ゲームソフトに5000円も払わせるビジネスモデルは厳しい」という意見が上がっているようです。スタート時は無料のブラウザゲームを展開する開発会社による意見で、当然ながら自社のモデルをプッシュする意図があるものと思われますが、従来の販売方式を変えていく必要があるという点は、改めて考えてみるべき問題なのかもしれません。

詳細は以下から。$60 Games an "Exploitative" Business Model

ゲームをプレイするとき、まずゲームソフトを選んで買う必要がありますが、アメリカでは1本のソフトを買うのに60ドル(約4860円)ほどかかっており、これは開発会社Easy StudioのゼネラルマネージャーBen Cousins氏に言わせると「非常に厳しいビジネスモデル」であり、「搾取的」ですらあるとのこと。

Easy Studioは、エレクトロニック・アーツ傘下の開発会社で「Battlefield Heroes」、「Battlefield Play4Free」、「Lord of Ultima」「BattleForge」などの無料で遊べるゲームを開発。当然ながらそのゼネラルマネージャーであるCousins氏も、まずプレイしてもらってお金を払うかどうかはその後に決めてもらう、というモデルを支持しています。

「Battlefield Heroes」のページ。ソフトをインストールする必要は無く、ブラウザ上で遊べる、いわゆる「ブラウザゲーム」の形態。


ウルティマシリーズもついに「Lord of Ultima」でブラウザゲームに進出。


Cousins氏は「コンテンツをプレイする前の段階で60ドルものお金を取るというのは、搾取以外のなにものでもない」とし、「客観的に考えてみれば、それが非常に厳しいビジネスモデルだということが分かるはずだ」と語っています。

Cousins氏は無料ゲームのビジネスモデルを「購入前に試しにプレイすることができるモデル」と定義しています。しかし実際にはまだその方法は固まっておらず「今年のGDCでは無料ゲームをマネタイズする様々な方法について語られた。例えば、ゲームにおけるアドバンテージとなるものを売ろうというモデル、コンテンツを売ろうというモデル、お金を払うとゲームを好きなだけプレイできるようになるモデルなどがそうだ。それぞれのゲームが、そのゲームの構成と顧客との間で何が最適かを模索している」とCousins氏は語っています。

Cousins氏は自社のやり方を従来のゲームと比較して「我々がやろうとしていることは、まず誰にでもゲームがプレイできるようにして、プレイした人が気に入ったらお金を払ってもらおう、ということだ。もしそのゲームが気に入らない場合、そこで離れてしまえばユーザーは何も失わなくて済む。従来の先にお金を払うモデルでは、内容の薄いゲームのために60ドルを払ってしまうこともある。無料ゲームのモデルでは浪費するお金は少なくて済む。そうした意味で、無料ゲームのモデルでは、完全版を購入した場合でも、結果的に従来の価格のゲームを買うよりも安く済むことになる」と語っています。

ブラウザゲームの形態が家庭用ゲームに取って代わるというものではなく、家庭用を課金方式にするべきか否かという単純な問題でもありませんが、「まずは多くの人にプレイしてもらう」という考え方が、日本の家庭用ゲームにとっても必要になってくるのではないでしょうか。

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