現在、東レ経営研究所特別顧問を務める佐々木常夫さん。1969年に東レに入社した佐々木さんは、自閉症の長男や、肝臓病とうつ病を併発した奥さんを守るため、毎日18時に退社する必要に迫られました。そのため、「最短時間」で「最大の成果」を生み出す仕事術を追求したそうです。

 そんな佐々木さんが、書籍『働く君に贈る25の言葉』のなかで、「仕事で大切なことは、すべて幼い時に学んでいる」として、以下のような言葉を述べています。

 「人に会ったら挨拶しなさい」
 「何かをしてもらったらお礼を言いなさい」
 「仲間はずれをしてはいけません」
 「嘘をついてはいけません」
 「間違ったことをしたら、勇気をもってごめんなさいと言いなさい」

 随分と当たり前のことに感じますが、佐々木さんによれば、こうしたことがきちんとできる社会人は案外少ないとか。これらの言葉に佐々木さんが込めた思いは、「仕事においては、礼儀正しくあれ」ということ。

 仕事は一人でするものではなく、常に誰かと共同で行うもの。上司や同僚、社内の関係部署、お客さんに仕入先、そうした多くの人々とコミュニケーションをしながら、一緒に作り上げていくのです。ところが、当たり前の礼儀を怠ってしまい、相手が気分を害して、つまらないことでトラブルになることがあります。そうなることで、余計な仕事や無駄な時間が増え、仕事の質も悪くなります。

 そうした事態を回避するためにも、「礼儀正しくあれ」と佐々木さんは言います。しかし、それは決して「相手にへりくだれ」ということではありません。礼儀正しさの本質は、「相手を尊重すること」にあるそうです。

 相手を尊重することで、自分の仕事も尊重される。一日の仕事時間が人よりも限られていた佐々木さんにとっては、こうした心構えは何よりも重要なものでした。佐々木さんのような非常に厳しい環境で仕事をしていかなければならない人は稀でしょうが、こうした姿勢から学ぶものは少なくないはずです。



『働く君に贈る25の言葉』
 著者:佐々木 常夫
 出版社:WAVE出版
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