ミラノダービーまで2週間となっているが、ミランとインテルの両指揮官にとって、代表戦によるリーグ中断は助けとならないだろう。スクデットを争うほかの2チーム、ナポリとウディネーゼにとってもそれは同じだ。最悪なのは、代表戦に出場する選手たちがケガをして戻ってくることである。

各チームにはアフリカや、ニューヨークまで行く選手たちがいる。最も助かるのは、インテルMFヴェスレイ・スナイデルとミランMFマルク・ファン・ボメルだろう。彼らはブダペストとアムステルダムの移動だけで済む。ただ、彼らにとっても代表戦が重荷になることは変わらない。

何より、マッシミリアーノ・アッレグリ監督(ミラン)、レオナルド監督(インテル)、フランチェスコ・グイドリン監督(パレルモ)、ワルテル・マッツァーリ監督(ナポリ)にとっては、戦略を練る時間が少なくなるだろう。代表選手たちが再合流するのは30日になってからだからだ。

それぞれのチームは22日に練習を再開するが、多くの選手たちを欠いている。ミランには13人、インテルには17人、ウディネーゼには10人、ナポリには9人の代表選手がいるからだ。中には、“休み”をもらった選手もいる。ミランFWロビーニョはブラジル代表のマノ・メネゼス監督から招集されなかった。一方で、インテルはDFアンドレア・ラノッキアとMFチアゴ・モッタをチームに残そうとしたが、イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督は譲らず、両選手はFWジャンパオロ・パッツィーニとともに代表チームへと向かった。

アッレグリ監督にとって最も重要なのは、MFケヴィン=プリンス・ボアテングが遠征に向かわないことかもしれない。ガーナ代表に招集されている同選手だが、以前からの足首の問題を訴えており、ガーナサッカー連盟は彼が遠征へ向かうのを避けることにする可能性がある。一方、インテルFWサミュエル・エトーが温存されることはないだろう。カメルーンは26日にセネガルと対戦し、29日にはパリでガボンとの親善試合を戦う。

だが、最も遠い遠征に向かうのは、インテルのMFエステバン・カンビアッソとMFハビエル・サネッティ、そしてナポリのFWエセキエル・ラベッシとMFホセ・ソサだ。アルゼンチン代表はニューヨークとコスタリカで試合をする。オランダ代表がブダペストでのハンガリー戦で良い結果を残せば、スナイデルはアムステルダムで行われる29日のハンガリー戦を欠場するかもしれない。だが、本人は常に90分間プレーすることを望んでおり、それはファン・ボメルも同じだ。オランダ代表で休むことができるのは、MFウルビー・エマヌエルソンだけとなるだろう。