「加藤嘉一」という名前は、日本ではあまり馴染みのないものかもしれません。しかし彼は今、"中国で最も有名な日本人"と言われています。

 わずか26歳にして、北京大学の研究員として教壇に立つ一方、中国のテレビや雑誌などのコメンテーターとして幅広く活躍。特に若者を中心に知名度が高く、中国では自伝的著書まで出版されているほどです。
 
 幼い頃から「日本社会に息苦しさを感じていた」という加藤さんは、中国語も話せず、人脈もなく、お金もないという"三無状態"で北京大学に留学。中国社会に溶け込もうと苦心するなかで、日本と中国には大きな違いがあることに気がついたと語ります。
 
 そのひとつは、中国人女性の"強さ"。儒教的な価値観が強く、男尊女卑のイメージがありがちな中国ですが、それはもはや昔のことだと指摘します。職場の管理職をはじめ、新聞社の編集長やテレビ局の社長、政財界の要職など社会的な影響力が強いポストでも女性が活躍しています。こうした中国人女性の"強さ"は、発展を続ける中国の未来にとって明らかなプラスになっているそうです。
 
 しかしその一方で、「中国の男性は、女性の前で必要以上にやさしく、女性に媚を売りすぎている」ように感じると加藤さん。「(中国では)多くの男性は、女性が不機嫌になったり、別れを切り出したりするのを恐れるあまり、できるだけ自分を弱々しく見せて、進んで犠牲を払い、何事も受け入れるふりをしているのだ」とも。
 
 こうした中国人男性たちのふるまいを見るたびに、「中国人女性に対して、逆に同情することさえあったぐらい」だそうで、中国で女性が強くなっている一因には、男性のこうした迎合があるようです。

 「女性は男性に服従しろ」と言っているのではありません。片方がただ相手の言いなりになっている関係では「バランスが悪い」と加藤さんは指摘しているのです。意見がすれ違うと、女性が一歩も引かず誤解したまま別れてしまうことも少なくなかったと言います。
 
 急激な発展を支える中国の女性たちは、その性格もかなり"激しい"模様。中国との交流がいっそう頻繁になるなかで、日本人男性は果たしてついて行けるのだろうかと、ちょっと心配になってしまいます。



『中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか』
 著者:加藤 嘉一
 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
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