韓国でシリーズ360万部を記録したベストセラー作品を、SMAPの草なぎ剛さんが翻訳した『月の街 山の街』(イ・チョルファン著/ワニブックス)。草なぎさんにとって初めての翻訳本となる本作は、優しくあたたかいエピソードが詰まった作品となっています。

 『韓国には「月の街」「山の街」と呼ばれる、貧しい人々が住む街があります。舗装されていない丘の斜面に密集する住宅地。急な階段を上って人々はそこへ帰っていきます。高い場所に位置し、月や山に近いことから、そう呼ばれるようになりました。この本は、そんな「月の街」「山の街」に住む人々を中心とした、とても温かい物語の数々を収録したものです』

 そんな草なぎさんのまえがきで始まるこの本に収録された物語は、すべて実話を元に書かれており、ストーリー展開上、著者が創り出した登場人物もいるものの、物語の主人公はすべて実在の人物なのだとか。

 本文を構成するのは、29のショートストーリー。親を失くした3人の兄弟、伴侶を失くした妻と子ども、事故でハンディキャップを持った子ども......。そういった人たちが話の中心となり、他者とのかかわりの中で、あるいは家族との繋がりのなかで、大切なものは何なのかについて描かれています。

 『「韓国にすごくいい作品がある」と聞き、初めて1冊の本を翻訳することになりました。できるだけ読んでいて心地良い言葉を選ぶように気を遣い、丁寧に作り上げたものです。』とあとがきで語る、草なぎさんの言葉のとおり、全編にわたり、優しい言葉で満たされている印象。表現の巧さではなく、丁寧な言葉で読者に語りかけるような一冊です。







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