ミュージカル『ニコニコニーコ』の稽古場の様子 主演ニーコと演出・脚本・音楽湯澤幸一郎にインタビュー

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3月17日から3月27日まで公演が行われる、ニコニコミュージカル第3弾『ニコニコニーコ』の稽古を取材してきました。本番が1週間前に迫った稽古場の様子、脚本・演出・音楽の湯澤幸一郎さんと主演のニーコさんに本番直前インタビューを行いましたので、写真と共に紹介していきます。※全ての写真を見るにはこちらから(http://getnews.jp/archives/103062)

ダメ出し中
『ニコニコニーコ』は、ニコニコミュージカルの第3弾。主役のニーコさんの半生を表現した作品で、出演者が全員女性。そのほとんどがアニメ『家庭教師ヒットマンREBORN!』で声優をしていました。稽古場の入り口に行くと、元気な声が聞こえてきました。シーン練の真っ直中で、出演者の方々は実際に大道具を設置した状態で稽古をしており、本番一週間前の緊張感がピリピリと伝わってきます。ただ、出演者同士の仲が良い姿がたびたび見られ、緊張の中にも笑顔の絶えない稽古場でした。

稽古の終了後、主演を務めるニーコさんと、脚本・演出・音楽の湯澤幸一郎さんにインタビューを行いました。

稽古場の様子
−稽古の雰囲気は如何でしょうか?
湯澤:雰囲気は……個人的には切羽詰ってますけど(笑)、まわりは和やかに(稽古は進んでいます)。
ニーコ:もう、なんかテンションもかなりあがってきて。
湯澤:もうだってね、本当に1週間ないからね、稽古。

−もう稽古は最終チェックの段階ですか?
湯澤:いや、まだです。まだ脚本が書きあがっていないので。
ニーコ:あはははは!
湯澤:あと20ページ程なんですが。まぁ今まで前半部分は脚本が出来た分だけは飽きるほど通しているので、一幕は相当しっかり出来ているんですけど二幕はなかなか突貫工事の状態ですね。

ニーコ:お芝居については、湯澤さんの脚本・演出がニーコの全ての始まりなので、これが基本になっています。
湯澤:まぁこんなもんだよ、小劇場は。

気になるシーンですね
−今回、音楽も湯澤さん作ですが何曲くらいあるのでしょうか?
湯澤:8曲くらい。 凄く綺麗なバラードもあるし、一幕の終わりはかっこいいんだけど、馬鹿馬鹿しさも感じられる歌になっていて、(ここでニーコさんも含み笑い)色とりどりですね。

ギターを弾くシーンもあるようですね
−『ニコニコ動画』で生中継するという試み自体はどうお思いですか? 前作の『クリスマス・キャロル』をやってみて今までの芝居と差異は感じられましたか?
湯澤:私自身はなんにも違わないですね。 動画で生中継で観せていく演出家として、楽屋でそのコメントをリアルタイムの反応で見ていくというのは、とても面白いことだなぁとは思っています。でも、 稽古場で作っていく段階で、それが出来るわけではないので。『クリスマス・キャロル』でも あえて動画のコメントを意識した演出っていうのはしてないですし、今回もそれは特にないです。 一般的なお芝居としてきっちり作り上がればそれで十分だし、それが一番大切だと思っているんで、何も変わるところはないです。

−ニーコさんも『ニコ電』の放送に出演されニコニコ生放送は体験済みではありますが、如何ですか?
ニーコ:面白いと思っています。生放送でもテレビやラジオだと、こっちがアクションしてもお客さんに届くのが2・3週間後やったりタイムラグがあったりで、視聴者の声ってすぐには聞けないじゃないですか。それをニコニコ生放送だとリアルに本当に何時何分(という、その瞬間)のお客さんの声が聞けるっていうのが凄く好きです。

−以前の放送では、セクシーポーズで大量のいわゆる"弾幕"コメントを貰っていましたね
ニーコ:そうですね、あれがニーコの全てだと思います。
湯澤:え、そうなの? 適当なこと言ってんな(笑)
ニーコ:あっはっはっは!

ニーコさん
−今回の芝居はニーコさんの半生をファンタジックに描いた物語となっていますが、どのくらいエピソードが含まれているんですか?
湯澤:99%事実ですね。
ニーコ:(声を一段上げて)えー!? 違う! ホンマに違う! もー、いややし、ちゃうし(笑)。 ニーコも最初はそう思っていたんですけど、稽古をやればやるほどファンタジーの方が上回ってきた気がします

演出をしている湯澤幸一郎さん
−他の方も過去のバックボーンを取り込んでいるんですか?
湯澤:そうですね、それは観客が分かる分からないに関わらず、こっそり本人のネタを入れたりしていますね。 それはただ無意味に入れているんじゃなくて、流れ的に面白いことや意味がある・それなりにバックボーンとして設定する意味がある場合にだけ入れています。なにか変に「それ面白いから」ってだけでやっちゃうと単なる楽屋落ちというか内輪受けに終わっちゃうので。 あくまでもお客さんが感じる楽しさに貢献する形で取り込んでいますね。

−今、ニーコさんのエピソードをコッソリ教えてもらうことは可能ですか?
ニーコ:どれが事実かはお客さんに探して欲しいので、それを楽しみにして欲しいです。

湯澤幸一郎さん
−以前、『ニコニコ生放送』で「(『ニコニコニーコ』を観て)これから生きていく上で"あの舞台が自分の根底になった"と思えるような芝居にしたい。」というお話ありましたが、今回のテーマって何になりますか?
湯澤:なんだろうな、、、私が憧れていた小劇場とかが盛り上がっていた80年代の時代って、小劇場での芝居は皆なぜか知らないんだけど"自分探し"をテーマにしていたんですよね。 私自身は自分探しにさほど興味がなかったんだけど、今から振り返ってみると結構学生劇団から大きくなった若い世代の演劇人達が多かったこともあって、みんな「自分は何者なんだろう」・「何者に将来なるんだろう」ってことをテーマにしたお芝居をやっている人達が多かったわけですよ。 で、結局若い人達にとっては永遠のテーマじゃないですか。 ニーコのファンでも物凄く自己実現とか自己表現の欲求がある女の子達が多いと思うんですよね。 でも、まだ若いから何のスキルもないし、どういう道に進むのがベストなのかもまだ選びきれていない。 でも結局どういう道に行っても自分の中に確固たるモノがあれば、大丈夫なんじゃないの? それはニーコにしても私にしても芝居以外にも色々やっているわけですよ。 音楽もやっているし、私は写真も撮ったりしてるし、ニーコも洋服のデザインとかしてる。 それはデザイナーになりたいとか音楽をやりたいとか、そういうことよりも何か"表現したい核"のものがあって、それがたまたまそっちのそれぞれのフィールドで発揮されているってだけのことなんです。 だから、「将来、何になったらいいのかなぁ」じゃなくて、自分が何をしたいのか、何が出来るのかなってことから見つめ直せば、自然と分かってくるんじゃないの?と思ってます。それが今回このお芝居を観てくれる女の子達に伝わって、「あのお芝居をみたことが自分が今もっている感性の出発点だったな」って思ってもらえることが(テーマです)。 私が若い頃に観ていたお芝居で、凄く原風景として残っている作品があるので、今自分は四十歳になったばかりなんですけど、その年齢になって、若い人達にそういう将来の感性の根幹になるようなものを、今度は自分が創る立場になってあげたいな、と思っています。

−ニーコさんはどうお考えですか?
ニーコ:(湯澤氏と)全く同じで、それがニーコは演出家ではなく表現する、(ニーコ氏自身のデザインシャツを指差しながら)こういう加工して、こういう声で人を楽しませる、っていうのが自分にあっている手段で。 ニーコは仕事を見つけただけで、ニーコは何が出来るかな?って考えた答えが、人を楽しませることとか刺激を与えることだったんです。それで更に湯澤さんのそういう考えがあって、こういうのを創ってくれって演じる主演がニーコで…これは本当に少女達の心に絶対残ると思うんです。 20年30年40年たっても。「『ニコニコニーコ』で目覚めたわぁ」でもいいし。 それが全く打ち合わせもしてないのに(湯澤氏と)同じこと思っているので、絶対伝わると思うんです。

−「何かを見せたい」・「表現したい」というのがありきで、演劇であるとか音楽であるというのは手法に過ぎないと考えて良いでしょうか?
湯澤:何でもいいんですよ。 音楽や演劇というジャンルはあんまり関係なくって。 ジャンルにこだわるっていうのは、そのジャンルで自分が築き上げたスキルなり人脈なりを、既得権益として守りたいっていうことがあるわけじゃないですか。 それはくだらないことで、、、。 まず何でもいいじゃないジャンルは、それが人に伝わるんだったら音楽でもお芝居でも写真でも何でもって思っています。 だから本当は『ニコニコニーコ』が必ずしもお芝居じゃなくても良かったですよね。 まぁお芝居っていうのは色々総合的に含まれたものだから、割合適しているのかもしれないけれど。 また違う形で、写真集とかでもいいしね。 別に小説でも映画でもいいし。

−それはニーコさんも同じ想いなのですね。
ニーコ:はい、自分のブランドのコンセプトが「オールジャンル・オールミックス」、(つまり)「ジャンルを壊そうぜ!」みたいなことを普段ずっと言っているんです。それは、じゃあ例えばニーコがモデルしかやってなくてファッションのことしか知りません、ファッションのことは凄いとしても、(うしろの舞台を見ながら)こういう舞台装置も知らない、こういう(演劇の)人間も知らない、それだけで人生損しているってみたいに思えるんです。 ニーコは色んなことを手段としているので、だからこそ色んな世界を知れるんですよ。どれも中途半端には絶対やらないですけど。 声優(の世界)も知れた、音楽もロックも知れた、人の何倍も得して生きている。 そういう、もっとね人生をフランクに人生を……。なんやろうな、こうもっと人生を固執せずに見て欲しいなと思っていて。

−最後に一言ずつお願いできますか?
湯澤:もし気が向いたら、音楽でもお芝居でも何でもいいんでやってみて欲しいな。 必ずしもそれが仕事にならなくてもいいので、表現するっていうこと(をやってみて欲しい)。 『ニコニコニーコ』を観たことで、ただ人間っていうのは飯くって生きてるだけじゃないんだ、文章を書くでも何でもいいから自分が生きている証っていうのを何らかの形で表現できる人間になって欲しいなと思います。
ニーコ:多分お客さんの中には私達が共演したアニメのファンの方も沢山いらっしゃると思うのですが、自分の好きなキャラクターの声の方が舞台上でお芝居するというのは、やっぱ凄いんですね。 みたことない皆が観れます。ダンスや歌、とてもオイシイことに劇中で声(声優業界)の芝居もあります。 だから本当に物凄いおなか一杯、刺激たっぷりの舞台なんです! 「あー、じゃぁまぁ、劇場に行きたいけど、メンドイしー。それなら(観なくても)いいかなー」ちゅーのはホンマにそこで人生損していると思うんです。それやったら絶対ネットで生中継を観て欲しいなぁ、と。 絶対観たほうがいいです!

−ありがとうございます。 最後の最後に、ではお互いに一言ありますか?
湯澤:お互い? いや特にないです。
ニーコ:そこは何か!
湯澤:健康でいてくれれば(笑)

−逆にニーコさんから湯澤さんへ一言お願いします。
ニーコ:不老不死で頑張ってください(笑)。
湯澤:もうたぶん20年ぐらいしか生きないけど、頑張るよ残りの20年はね(笑)。

−ありがとうございました!

稽古も最終段階でした
ニコニコミュージカル第3弾『ニコニコニーコ』は、3月17日から27日まで全16ステージ、池袋シアターグリーンBIG TREE THEATERで行われます。チケットはリアルチケットが2500円(税込み)、ネットチケットが800ポイント。『ニコニコニーコ』のネットチケットの売上は全額、東日本大震災の義援金として寄付されます。

『ニコニコニーコ』HP:http://info.nicovideo.jp/nicomu/niconiconeeko/

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