我々に何ができるのか?【テレンス・リーのニュースを斬る!】

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未曾有の大震災が起きた。計り知れない数の人々が被災した。正直、言葉を失い、立ちつくすしかない惨状である。世界中から支援の手が差し延べられるなか、この大惨事に「私たちも何かできないか?」と気持ちが急くのは理解できる。

だが、マグニチュード9という想像を絶する地震規模は、凛としたボランティア精神をも打ち砕くに十分な被害をもたらした。

被災地に駆けつけたいのはよくわかる。しかし、これほどの大震災を我々は経験的に知らない。これまで幾多の巨大地震を乗り越えてきた日本人だが、やはり今度ばかりは前例がものを言わないレベルなのだ。

いささか不適切な表現かもしれないが、間違いなく長期戦になる。長く、つらい道のりが眼前に広がっている。瞬間最大風速的なボランティア精神では、とうてい解決不能な険しい道のりが眼前に広がっている。

いま、我々が為すべきことは、万全な後方支援態勢を整えることだ。慌てて被災地に乗り込んでも足手まといになるだろう。数百人、数千人のボランティアスタッフは、たしかにありがたいかもしれないが、彼らに必要な食料、処理すべき排泄物だけを考えても、相当な負担になることは目に見えている。

もちろん、それらを賄ってこそのボランティアであるが、数万人もの自衛官、警察官、海上保安官、消防士、米軍、諸外国から派遣されたレスキュー隊など、最前線で昼夜を問わず活動するプロフェッショナルに、はたして伍すだけの活動が可能であろうか?

それならばこそ、長期的な視点に立って後方支援することが、我々に与えられた本当の役割ではないだろうか。生活物資でもいい、医療品でもいい、被災者の皆さんが必要な物を必要なだけ、善意を押し売りすることなく支援する。あえて露骨に表現すれば、一円でも多くの支援金を集める。どんなに些細なことでもいいのだ。己の無駄な物欲を排して何ができるかを本気で考えてもらいたい。

これは日本の若い世代が初めて経験する大試練なのだ。後世にきっと教訓を残さねばならない。腹を括ってかかろうではないか!

(テレンス・リー)


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