SF作家の中井紀夫氏がマスターをつとめる酒場、「barでこや」(http://decoya.info/)が昨年11月、飯田橋にオープン。最近はSF関係者もちょくちょく集まりはじめている。

 古手のSFファンならご存じのとおり、中井紀夫氏は、1980年代後半〜90年代の日本SFシーンを代表する作家のひとり。
 1983年から〈SFの本〉に軽妙なタッチのコラムや書評を寄稿。1986年、「忘れえぬ人」で〈SFマガジン〉に作家デビュー。ハヤカワ文庫JAのSF西部劇〈能無しワニ〉シリーズや、ジャンルの垣根を越えた大傑作〈タルカス伝〉などの長編を書くかたわら、独特の味わいの奇想短編を各誌に発表。短編集に、1988年度星雲賞日本短編部門受賞作を表題作とするSF傑作集『山の上の交響楽』のほか、『ブリーフ、シャツ、福神漬』、『山手線のあやとり娘』、『死神のいる街角』がある。

 デビュー当初もピアノ奏者とSF作家の二足のわらじを履いていた中井さんだが、今は酒場のマスター兼SF作家というわけだ。でこや焼きそば、鶏もつ煮丼、オムレツなどの人気メニューの調理も中井さんが担当、毎日、腕をふるっている。

「barでこや」は、大江戸線飯田橋駅のC3出口を出て左へ30秒、警視庁遺失物センターの向かい(文京区後楽2-2-1 私学ハウスビル)。1階は立ち飲み、2階はテーブル席で、酒類は、ワイン、ホッピー、焼酎、ウィスキー、カクテルなどいろいろ。名物の黒おでんはじめフード・メニューも充実している。営業時間は17:30 〜 00:00。日曜・祝日は定休。
 気軽にふらっと入れる店なので、中井紀夫ファンなら、飯田橋近辺に来たら、迷わず「Barでこや」へ。

(大森望)







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