「脱北者を捕まえろ!」特殊部隊投入で躍起になる北朝鮮

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先ごろ、北朝鮮当局が住民の脱北を防ぐために、特殊部隊を投入したことが明らかとなった。これは国内で、亡命意思をもつ者が急増している証拠ともいえ、当局はこれを食い止めようと躍起になっている。

朝鮮人民軍出身の脱北者による、「北朝鮮人民解放戦線」は、両江道(リャンガンド)恵山市(ヘサンシ)在住者の情報を元に、「最近、金正日(キム・ジョンイル)独裁政権が、住民の脱北を阻止しようと国境地域へ特殊部隊の戦闘員を投入した」と伝えているのだ。

報道によると特殊部隊の主な任務は、住民らの脱北防止に加え、国境警備隊と保安機関要員の監視も含まれるという。彼らには、脱北者とこれらを手助けする者を、現場ですぐに射殺する特権が与えられており、脱北を試みる住民や国境警備隊にとっては、何より恐ろしい存在になっている。

特殊部隊に任命された者は、主に2〜3名に分かれて国境地域に潜伏。不自然な行動をとる警備隊や脱北者を発見した場合は、集団リンチを加えた後、彼らを収容所へ送還。その後、潜伏場所を変え、また任務を遂行することになっている。

先月23日、普天郡(ポチョングン)の国境警備隊と組んで、脱北を試みようとしたパク氏(軍除隊者)は、迷彩服に身を包み待ち伏せしていた特殊部隊員に捕まってしまった。彼は、激しい暴力を加えられた後に、2万ウォン(約1500円)を支払い、ようやく解放されたと証言している。パク氏によると、特殊部隊の隊員らは「保衛部や国境警備隊のような奴らは、眼中にない。我々にとって将軍様(金正日総書記)の命令が全てだ!」と威勢をふるっていた話している。

一方、特殊部隊の出現に誰より怯えている脱北ブローカーは、「国境警備隊とブローカーたちは今、息を殺している状態」と話し、「中東で起こった反政府デモに焦りをみせた金正日の独裁政権が、国境地域での弾圧と監視体制を最高水準にした。しかし、それでもまだ不安が残るため、特殊部隊まで編成したのだ」と現状を伝えている。

先月、韓国側へ漂流してきた北朝鮮住民の送還問題では、今もなお南北の神経戦が続いている。その一方で、国内では「南側へ亡命したい」と願う者が後を絶たず、これを何とか阻止しようと躍起になる北朝鮮の行動が、加速の一途を辿っているようだ。

参照元:i SISAメディア(韓国語)

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