ローマとFWアドリアーノが道を分かつこととなった。クラブは8日、アドリアーノと昨夏結んだ3年契約を解消したことを発表している。

昨夏のアドリアーノ獲得は、ローマにとってのギャンブルだった。フラメンゴで良いシーズンを送り、選手が意欲的だったこと(「リベンジしたい。イタリアからの去り方は悪かった」)で、当時のクラウディオ・ラニエリ監督はアドリアーノにチャンスを与えることを納得したのだ。

だが、すぐにアドリアーノに関する問題が生じ始める。体重を落とすのに時間がかかり、受け入れられるようなコンディションになるのが遅れた。ラニエリ前監督がちょっと起用すると、すぐにフィジカルの問題が出てきたのだ。それに遅刻、欠席、プロらしからぬ振る舞いが続き、ローマとヴィンチェンツォ・モンテッラ監督に「もう十分だ」と言わせることとなった。

アドリアーノはリーグ戦5試合出場、先発2試合、途中出場3試合と寂しい数字に終わっている。239分間のプレーでゴールはなし。チャンピオンズリーグで44分間、イタリア・スーパーカップで22分間、コッパ・イタリアで45分間のプレーに終わった。

だが、8日夜にはアドリアーノの契約解消をめぐってちょっとしたミステリーが発生している。代理人のジウマール・リナウディ氏は、ローマの契約解消発表に驚いているそうで、『Uol Esporte』の中で「完全に決まったことは何もない。あるとしたら、私が交渉に参加したときだ」と話している。ブラジルにいるリナウディ氏は、「アドリアーノはローマとの契約を最後まで全うするだろう」とも語った。

これに対し、ローマのジャン・パオロ・モンターリ幹部は、「話は終わりだ。我々は彼のイタリアでの代理人であるロベルト・カレンダと交渉した」と話している。