――今年の抱負はありますか?

倉木:カウントダウンライブの時に、干支にちなんで抱負を話したんですけど、毎年「今年の一語」みたいに、後ろのスクリーンに漢字で一文字出してるんです。ちょうど2階の台があったんですけど、そこからみんなに向けて「じゃあ、抱負言います」と言って、バーン!って出した瞬間、ウサギ年にちなんで「飛」という字だったんですけど、みんな一瞬「2階から飛んでくるんじゃないか?」って心配して、ザワァー!ってなったんです(笑)。…何が言いたいかというと、1日の中で少しでも良いからステップアップしていこう、成長していこうという抱負を今年は作って頑張っています。

――今回の新曲は「1000万回のキス」というタイトルですが、素朴な疑問として、なぜ「1000万回」なんですか?

倉木:そうですよね、やっぱり(笑)。これはもう何万回でもいいんですよ。ものすごく大きな、数え切れないぐらいの気持ちなんですよね。1000万回あなたにキスしたい訳じゃなくて、「愛情」をテーマにしていて。色んなシチュエーションで色んな愛情があって、ストレートに相手に伝えることが大事だよ、という想いで。表現の仕方をいつも以上に態度にする感じで、出来上がったのが「1000万回のキス」になりました。

――歌詞に書かれているように、恋愛では笑顔になることも涙を流すこともありますが、倉木さんは最近、涙を流した出来事はありますか?

倉木:ありますね。すごく感動というか、嬉しい涙だったんですけど。ファンクラブの抽選で当たった18人だけを招待して、ライブが終わった後に直接お話しする時間があって、色々と話をさせて頂いて。「もうデビュー当時からずっと麻衣ちゃんのことを見てきて、今日のライブは“今まで生きてて良かったな”と思える1日でした。」という言葉を頂いたんですよ。もうその瞬間に、私も今までの想いとか大変だったことを思い出しちゃって。「ここまで来れたのは本当にみんなのお陰です」って、感極まって涙を流しちゃったんです。そういう、人との触れ合いというか、色んな人の想いがあって、今の倉木麻衣が作られているんだな、自分自身がいるんだなと感じられた瞬間に、涙が流れましたね。

――普段は、あまり人前で泣くことは無いですか?

倉木:笑い泣きとか、涙が出るくらい笑っちゃうとかはあるんですけど、人前では泣かないですね。辛い時は泣かないで、みんなと何かに感動した時に泣くことが多いですね。

――「1000万回のキス」のミュージッククリップ撮影は、どんな感じでしたか?

倉木:ノースリーブと半袖を着ているんですけど、すごく寒い日だったんです(笑)。シチュエーション的には、海辺を歩いているシーンだったり、ちょっとアーティスティックな感じでリップシーンがあったり。切ないアートのようなミュージッククリップに仕上がっていると思います。

――ジャケット写真も、実際に海へ行って撮られたんですか?

倉木:そうなんです。すごく寒い日だったんですけど、「じゃあ、撮るよー!」って言った瞬間に、着ている毛布とか服をバッ!てみんなにはぎ取られて、ウゥー!って震えながら、でも爽やかに「ここは南国だ!」と思いながら撮影したんです(笑)。

――初回限定盤にはフォトブックが付属となりますが、どのような内容に?

倉木:今回もまたギリギリまでみんなを困らせて、紙の材質までこだわり抜いて作ったんですけど、「一緒に海に行こうよ!」と思えるような写真になっていると思います(笑)。

倉木麻衣 ニューアルバム「FUTURE KISS」特集