（事例2）韓国人の彼氏ができて、彼氏の友達と一緒に飲みに行ったときのこと。彼氏の友達の1人がこう言ってきた。「韓国は良い所だろ？　中国にいた頃、ソファーなんて座ったこともないんじゃないの？」。彼氏は「何も知らないんだな。オレは中国に行ったことあるけど、北京も大連も南京もすごい発展してた。お前たちも行ってみなよ」って反論してくれた。でもそのあと、彼氏はその友達から殴られた。「大韓民国の男に値しない」って言われたらしい。

　（事例3）彼氏の友達と一緒にうちでテレビを見ていた時のこと。画面にはチャン・イーモウ監督の『あの子を探して』が映っていた。すると彼に「きみも中国では学校に行くときいくつも山を越えて行っていたの？」と聞かれた。ちなみに韓国で流れる中国映画は、こういう貧しい農村を舞台にしたものが多い。中国で毎日のように流れている今風の韓国ドラマとは対照的。

　（事例4）夏休みに中国に帰省して、かわいい服や靴をいくつも韓国に持って帰って来たときのこと。中国の服は安くてきれいなのも多いし、決して韓国製のものに劣っていない。韓国人のクラスメイトの女の子も「その靴かわいいね。どこで買ったの？」と言ってくれた。「全部中国から持ってきたんだよ」と答えると、なんで韓国で買わないのかと聞かれた。「（ソウルの）東大門とかには、中国製の服もたくさん売っているから同じだよ」と答えた。ところが彼女は「中国の貧乏人にも誇りってもんがあると思っていたけど、意地っ張りね！」と言ってきた。彼女は私が韓国でかわいい服を買ったのに、意地を張って「中国で買った」と嘘をついていると思ったらしい。（引用おわり）

　ブログの内容が一体どこまで本当かは分からないが、中国人と韓国人の間に、日中関係と似たような深く埋めがたい溝があるのは事実だろう。中国はGDP2位の経済大国になったとはいえ、生活面ではまだまだ韓国に遅れている面もある。「韓国人はオレたちのことをバカにしているんだろう」というコンプレックスのようなものは、中国人の心の中に通奏低音としてあるのかもしれない。（おわり　編集担当：西谷格）



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