韓国のSBS放送が6日、性接待を苦に2009年に自殺した韓国の女優チャン・ジャヨンさんの直筆手紙を入手したと報道、一部内容を公開した。手紙では性接待を強いられた人数と職業などが詳しく記されており、韓国で再び大きな波紋を呼び始めた。韓国メディアはこぞって同話題を取り上げている。

 韓国芸能界の性接待を暴露して自殺したジャン・ジャンさんの事件は、2010年11月にすでに終結された。所属事務所の代表だったキム容疑者については証拠が不十分だとして性強要罪は認められず、リストにあった20人も全員不起訴処分となった。

 SBS放送が入手した知人宛ての手紙は2005年から自殺直前までの計50通、230ページに及ぶ。「性接待をしたのは31人、計100回以上」、「親の命日も接待を強要された」、「芸能界、大企業、金融界、マスコミなどの関係者」などと、衝撃的な内容が綴られているという。

 チャンさんは手紙で「接待から逃れる方法がない」とし、性接待を強要した相手を「悪魔」と呼び、「リストを作った。私が死んだら復讐(ふくしゅう)してください」と訴えていた。SBS放送は「無名の新人女優に性接待を強要した芸能界の醜(みにく)い姿」と批判した。

 SBS放送が専門家に依頼して鑑定を行った結果、手紙はチャンさんの直筆であることが判明。しかし、警察は公開された手紙がチャンさんの直筆なのか、そしてなぜ今になって公開されたか、事実関係とともに詳しい経緯について調査を開始した。(編集担当:金志秀)



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