『メイちゃんの執事』、『黒執事』、『ハヤテのごとく!』―――「執事」をテーマにしたマンガがここ数年で続々と生まれ、アニメ化やドラマ化がなされています。一時話題になった「執事喫茶」の人気もいまだおとろえていない様子。女性向けマンガでは「執事」は今や"テッパン"テーマのひとつのようです。

 そんな中、小学館から発売になった小説『謎解きはディナーのあとで』(著者:東川篤哉、装丁イラスト:中村佑介/1575円)の人気が急上昇しています。昨年9月の発行以来、人気が人気を呼び、現在すでに57万部を突破し、2011年の本屋大賞にもノミネートされています。

 主人公である宝生麗子は、金融とエレクトロニクスと医薬品とミステリ出版物などで世界にその名を轟かせる「宝生グループ」総帥のひとり娘であり、東京多摩地区国立署に所属する刑事。執事である影山は、謹厳実直を絵に描いたような雰囲気の男で執事としての仕事にソツがありません。

 けれど、その執事(影山)は、お嬢様(宝生麗子)が担当する事件の推理をする場面に限り物言いが少々不遜に変貌します。

―――「お嬢様の目は節穴でございますか?」「失礼ながらお嬢様――この程度の真相がお判りにならないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」「それでもお嬢様はプロの刑事でございますか。正直、ズブの素人よりレベルが低くていらっしゃいます」―――

 推理シーンの執事とお嬢様の言葉遊びのようなやりとりと、キャラの立った登場人物がこの小説の魅力。文章は読みやすくコミカル、小説内で起こる事件のからくりは分かりやすいものが多く、読後感もスッキリ。ドラマや映画等、メディアミックスがしやすそうな作品なので、今後の展開にも期待したいところです。



『あっという間に57万部を突破−『謎解きはディナーのあとで』』
 著者:東川篤哉
 出版社:小学館
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