立花サキ/KENWOOD
カスタムカーの祭典「東京オートサロン」において、大量10人のコンパニオンを擁していた「KENWOOD」。その約半数が現役レースクイーンもしくは、経験者で占められていた。知った顔が多いというのは本当に助かる。相手がこちらの顔を見ただけで取材に応じてくれるからだ。

一人一人を順番に撮影して行き、迎えた最後のコンパニオン。「宜しくお願いします」と、目の前に現れたその娘を見た瞬間、なんとも言えない歯がゆい思いに駆られた。幾度となく取材しているはずの、その娘の名前が出てこないのだ。

10年もレースクイーンを取材していると、こういったケースは良くある。しかし、その娘は確実に何度も取材しているはず。それも最近。「なんで、そんな娘の名前が出てこないんだ?」。半分、自分を責めながらも、そんな素振りをおくびにも出さず撮影開始。しかし、シャッターを切りながらも疑問符が頭の中をループする。

結局、思い出せないまま撮影終了。ところがカメラを下ろした瞬間!不思議と記憶が蘇ってきた。「そうだ!立花サキだ!」。彼女は昨年レースクイーンとなり、シーズン通して活躍。格闘技のラウンドガールも務めており、その記者発表も取材していたほど。本当に何度も撮影していた娘だったのだ。

ではなぜ、思い出せなかったのか?理由は二つある。一つ目は髪型だ。「立花サキ=ボブカット」と言うイメージがあまりにも強く、アップにした彼女を見ても気づくことができなかったのだ。二つ目はモデルとしてのスキルアップだ。

これまでの彼女はお世辞にも、ポージングや表情作りが器用とは言えなかった。当たりのカットはまるでTBSの青木裕子アナか!?と思うほど写真栄えするのだが、はずれのカットが他の娘と比較しても、尋常でないほど多かったのだ。ところが、今回のオートサロンでは格段にスキルアップ。シャッターを切るリズムに合わせ、器用にポーズと表情を変えて見せた。

そんな立花サキだが、2011年はドリフトの祭典「D1グランプリ」でレースクイーンを務めることが決定している。開幕戦はお台場で3月26、27日。今度は最初から立花サキとして、撮影してこようと思う。

(文・写真/矢沢隆則)