2011年度入社の正社員数が2割の企業で増加する見込みであることが分かった。帝国データバンクが、2011年度の雇用動向に関する企業の意識について調査を実施し、取りまとめた結果を3日、発表した。調査期間は2月16日〜28日、全国2万3,263社を対象に実施し、1万990社(回答率47.2%)から有効回答を得ている。

 2011年度(2011年4月〜2012年3月入社)の新卒・中途入社の正社員の採用状況は、「増加する(見込み含む)」と回答した企業は全体の約2割の19.5%となった。2010年2月調査時の14.3%と比べると5.2ポイント増加し、2年連続で改善している。

 業界別では、「農・林・水産」(26.8%)、「サービス」(21.6%)など内需関連業界、外需から景況感が復調している「製造」(21.3%)が全体平均を上回り、正社員の採用意欲が高まっている。

 一方、「採用予定なし」は、前年度から6.7ポイント減少し40.8%となったが、3年連続で4割を超え企業の採用意欲の低迷が続いている。過去5回の調査では、雇用環境の改善が続いていた06年度が25.5%、07年度が25.2%で20%台、サブプライム問題が拡大していた08年度は30.4%に上昇している。世界同時不況の影響を受けた09年度は45.9%、さらに10年度は47.5%と悪化傾向が深刻化している。

 2011年度の非正社員(派遣社員、パート・アルバイトなど)の採用状況について、「増加する(見込み含む)」と回答した企業は8.8%となった。一方、「採用予定はない」は50.8%と3年連続で5割を超えており、非正社員の採用意欲は低下している。非正社員から正社員への切り替えをする企業が相次ぐ中で、半数以上の企業が非正社員の採用を見送る状況が続いている。

【独自調査】2011年 日本の雇用情勢-即戦力人材の採用にニーズ
新卒採用枠拡大を3大臣が産業界に要請
就活生のエントリー数 すでに70社超

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