ネットユーザーがクリエーターを支援する“パトロン”になれるサービス『Grow!』と『CAMPFIRE』が開発中

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ブログの文章やイラスト、音楽、マンガ、ゲームなど、数多くの個人クリエーターがネットで作品を公開し、それらの大半は無料で提供されています。「この作品にならお金を払ってもいい」「このクリエーターにならお金を払って応援したい」と思っても、ユーザーからできることはクリエーターのサイトにある広告をクリックしたり、アフィリエイトの商品を購入してみることぐらい。そんな中、ユーザーがクリエーターに直接お金を支払い、支援できるサービスの開発が進行しています。この記事で紹介する『Grow!』と『CAMPFIRE』は、いずれもユーザーがクリエーターを“パトロン”として支援するというコンセプト。歴史上では芸術家を支援する資産家や企業を指していた“パトロン”という言葉が、個々のネットユーザーにも役割を担える言葉として注目を集めています。

『Grow!』は、カズワタベ氏、サイトウコウジ氏、ヒトツギタカユキ氏の3人が設立したGrow!社が開発中の“ソーシャル・パトロン・プラットフォーム”というコンセプトのサービス。クリエーターは自身のウェブページに『Grow!』ボタンを設置して、ユーザーから支援を募ることができる、というものです。ユーザーは事前に100ポイントが1ドルの『Grow! ポイント』をPayPal決済で購入しておき、『Grow!』ボタンの1クリックで100ポイントを支払うことができます。「ソーシャル」と名づけられているとおり、ユーザーが『Grow!』ボタンを押した行動は『Twitter』や『Facebook』と連携して情報を公開でき、ソーシャルにつながった友人に作品をオススメできることがポイント。

クリエーターが集めたポイントは換金が可能。Grow!が徴収する30%の手数料と、PayPal口座の種別(通常口座・マイクロペイメント口座)に応じた振込み手数料を引いてクリエーターの口座に振り込まれる仕組みとなっています。手数料については、収益の増加に伴い減らしていく方針とのこと。『Grow!』ボタンのほか、ブラウザのブックマークレット、クリエーターのサイトに『Grow!』ユーザーの行動を表示する『ユーザーストリーム』、クリエーターのサイトが集めた総『Grow!』数などを表示するサイドバーウィジェット、外部プラットフォームで利用できるAPI(Application Programming Interface)の提供を予定しています。

『CAMPFIRE』
paperboy&co.創業者の家入一真氏と、『農力村』を運営する石田光平氏が代表取締役を務めるハイパーインターネッツは、「マイクロ・パトロン・プラットフォーム」というコンセプトのサービス『CAMPFIRE』を開発中。こちらは、クリエーターがプロジェクト単位でユーザーから小額の支援を募れるサービス。ユーザーが支払ったお金が目標金額まで達するとプロジェクトが成立し、クリエーターにお金が支払われるのですが、ユーザーがクリエーターに払うお金は“寄付”ではなく、クリエーターがユーザーにノベルティやプロジェクトの最新情報などを提供することへの“対価”として支払われます。

ユーザーは『CAMPFIRE』上で告知されたプロジェクトに共感した場合にお金を支払い、期間中に目標金額まで達成しなかったプロジェクトについては、ユーザーが支払ったお金は全額ユーザーに返金されます。クリエーターはまったく無名だったとしても、『CAMPFIRE』を介して作品やプロジェクトをプロモーションして、支援者となるファンとお金を集められる点が『Grow!』とは異なります。

クリエーターを支援するサービスとしては、ウェブマネーが個人間で『WebMoney』をやり取りできる『ぷちカンパ』と『速フリ』を、未来検索ブラジルが寄付も可能な仮想通貨『モリタポ』を提供しており、3月31日にはNECビッグローブがプロバイダー決済で寄付をできる『ポチ』の提供を予定しています。新たに“パトロン”という分かりやすいキーワードを共通のコンセプトとして持つ2つのサービスが公開されることで、ユーザーが直接クリエーターを支援する動きが活発化するかどうか、今後に注目できます。『Grow!』と『CAMPFIRE』は3月4日に合同でリリースパーティーを開催予定。リリース予定など詳細な情報がそこで明らかになるものとみられます。

※画像は各サイトより引用

『Grow!』
http://growbutton.com/

『CAMPFIRE』
http://camp-fire.jp/

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