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革命で断頭台の露と消えた王妃マリー=アントワネット。その王妃の「お抱え画家」として活躍したひとりの美貌の女性画家ヴィジェ・ルブラン(1755-1842)にまつわる展覧会が、2011年3月1日(火)から5月8日(日)、三菱一号館美術館にて開催される。

上写真:エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン 《フランス王妃、マリー=アントワネット》 年号なし パリ 個人蔵(C.P.D.H.S) Photo : Art Go, Florence Dumas

ヴィジェ・ルブランの描く、華やかで最新流行のドレスをまとった肖像画は、王妃のみならず、ヴェルサイユの宮廷の女性たちをも瞬く間に魅了し、ヨーロッパ中にその名を馳せていくこととなった。その卓越した技量や作品数の多さにも拘らず、回顧展はかつて一度だけアメリカで開催されたのみで、我が国はおろか、祖国のフランスでさえ実現されたことがない。

本展は、我が国で初めて本格的にヴィジェ・ルブランの画業を展覧すると同時に、彼女のライバルであり、対照的な運命をたどったラビーユ=ギアール(1748-1803)をはじめ、18世紀フランスで華々しく活躍した女性画家たちの創造の成果を広く概観する、極めて野心的な試みにもなっている。
激動の時代に翻弄されながらもたくましく制作していった、ロココ時代の女性画家の創造性豊かな世界を覗いてみては。


エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン 《自画像》 1800年 サンクトペテルブルク エルミタージュ美術館蔵
Photograph (c)The State Hermitage Museum /Vladimir Terebenin, Leonard Kheifets, Yuri Molodkovets


マリー=アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン −華麗なる宮廷を描いた女性画家たち−

会期:2011年3月1日(火)〜5月8日(日)
会場:三菱一号館美術館(東京・丸の内)
   東京都千代田区丸の内2-6-2
開館時間:水・木・金10:00〜20:00/火・土・日・祝10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜休館(祝日の場合は翌火曜日休館。5月2日(月)は開館)



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