無理なく自分の感情と付き合う方法

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 自分の感情をコントロールできたらいいのに、と思うことはないでしょうか。
 しかし、そうは言っても簡単にいかないのが人間です。無理にコントロールしようとすると、逆にストレスを溜め込んでしまい、逆効果になってしまいます。

 公認会計士でコンサルタントも行っている天野敦之さんは、ある経営者の相談に乗っていたとき、こんな質問をされたそうです。

 「どうやったら常に穏やかにいられるのでしょうか」

 この経営者は大変熱心で、常に自分を向上させようと努力していました。ところが、ときどき自分でも分からないくらい社員に激昂してしまうことがあり、その度に自分を責めてしまっていると告白しました。
 理想的なリーダーは自分の感情を完全に制御できるという考えから、普段は怒りを抑えているのですが、それが鬱積してくると、噴火してしまう。それがその経営者の悩みだったのです。

 この経営者に対し、天野さんは、感情は無理に抑えたりコントロールしたりするのではなく、手ばなすことが大切だとアドバイスします。手ばなすとは、無くすのではなく、そこから自由になることです。つまり、日常の中で怒りを感じたときは、その感情を抑えず、少しずつ味わい、ミスをした社員に対しては無理に平静を装わず、叱るべきところは愛をもって叱ることを勧めたのです。そうすることで、感情に振り回されることなく、感情から自由になれるからです。

 感情を手ばなすには「自覚する」「赦す」「感謝する」という3つのステップを踏んでいく必要があります。
 まずは自分の本質を自覚し、自分が感情にとらわれていることを自覚します。次に、怒りや悲しみにとらわれた自分自身を赦すのです。ネガティブな感情にとらわれ、自分を責め続けている限り、感情を手ばなすことはできません。それは言い換えれば、今の自分を受け入れるということになるのでしょうか。

 そして最後に「感謝する」です。
 怒りの原因になった人や事象に感謝をするなんてとんでもない!と思う人もいるかも知れません。それでも、「ありがとう」と感謝してみましょう。この感謝は相手のためにするものではありません。あくまで自分自身が感情を手ばなし、自由になるための儀式なのです。

 これは、天野さんの新刊『宇宙を感じて仕事をしよう』(サンマーク出版/刊)に掲載されているエピソードです。
 私たちは1日の多くの時間を仕事に使います。だからこそ、毎日感情に振り回されていては、疲れてしまう一方です。よりよい仕事をするために、参考にしてみてはいかがでしょうか。なお、天野さんの公式Facebookページでは、本書の一部が無料公開されていますので、こちらもご覧下さい。
(新刊JP編集部/金井元貴)

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