“ロサンゼルスの戦い”の写真

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かつて、人類が地球外生命体と戦ったとされる謎の事件をご存じだろうか。

69年前の今日、1942年2月25日の出来事である。
第二次世界大戦中のアメリカ合衆国カリフォルニア州のロサンゼルス上空に、突如、謎の飛行物体が25機現れた。

当時、真珠湾攻撃が行われた後で、日本軍の先制攻撃と本土上陸を警戒していたアメリカ政府は、謎の飛行物体を日本海軍の艦載機による空襲と解釈し、アメリカ陸軍による対空砲火を中心とした迎撃戦を展開した。

約1440弾もの激しい対空砲火を行ったが、撃墜数はゼロ。一発も命中しなかったとさえ言われている。その後も飛行物体は、約20分間にわたり沿岸地帯を飛び続け、やがて、目視からもレーダーからも姿を消した。その模様はラジオや新聞でも報道され、アメリカ西海岸をパニック状態に陥れる大事件となった。

ところが、実際には日本海軍がそんな作戦を行った記録は存在せず、しかも、当時アメリカ西海岸沿岸で活動していた日本海軍の艦載機は、全て合わせても15機に足らなかったと言われており、騒動の真相は現在も闇の中だ。これが世にいう“ロサンゼルスの戦い”である。

当時はまだ「未確認飛行物体」や「地球外生命体」という言葉すらなく、もちろんアメリカ軍にも未知の存在への攻撃を行った認識もない。

民間機と見誤ったという説や日本軍以外の機体だったという説もあったが、目撃された飛行速度は、マッハ3に近いものから時速70キロまでとまちまち。さらに、同時期に南太平洋でも未確認飛行物体の集団が目撃されるなど、物理的に不可能な事象や説明がつかない事があまりにも多いため、地球外生命体のビリーバーサイトなどでは「アメリカ軍がUFOを迎撃した事件」として紹介される事が多い。

ウェブサイト「W.A.T.C.H.」(http://www.reportthreats.jp/)にも当時の様子を語る映像が掲載されているほか、4月1日には、作品背景に“ロサンゼルスの戦い”を想起させる映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦』が公開されるなど、69年たった今でも、事件は謎に包まれたまま語り継がれている。

このほかにも、52年に起きたワシントンD.C上空での70機の謎の編隊や、65年のブエノスアイレス、83年のソウル、91年のロンドン、日本でも90年に山口県で金色の物体が目撃され県警ヘリや自衛隊機が出動するなど同様の地球外生命体の目撃情報やそこに付随する事件は枚挙にいとまがない。

“ロサンゼルスの戦い”の真相は解明されていないが、飛行物体が地球外生命体によるものであるとするならば、69年前の2月25日は人類が地球外生命体に初めて攻撃を仕掛けた日となる。

いつか、その“反撃”が行われる日が来ないとも限らない。そのときは、覚悟を決めて“彼ら”を迎えるとしよう。

■関連リンク
『世界侵略:ロサンゼルス決戦』公式サイト
ビリーバーサイト「W.A.T.C.H.」