【斉藤アナスイの戸惑】服屋さんの接客が怖いんです

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ストレス発散方法に、「買い物」をあげる人は少なくないはず。いつも同じ服を着ていることで有名な僕も、たまにはふらっと服を買いに行くことがあります。新宿やら、原宿やら。しかし、なんでしょうね。買い物は楽しいんですけど、ちょっとだけ心苦しい点がありまして。それは、店員さんの「接客」。僕が行くほとんどの店では、店員さんが積極的に話しかけくるのです。

店員さん「それ新作なんですよ〜!」
僕「あ、お、おめでとうございます」


極度の人見知りの僕としては、毎度毎度緊張してしまう。また、オシャレな洋服屋さんて、店員さんも皆イケてるでしょう。それが更に拍車をかけるんですよね。バカにされてるんじゃないかって思う。多々思う。



「これいいなー」なんて思って服を手に取ると、急に背後から声がかかるんですよね。「それ結構合わせやすいんですよ〜」なんて。いやいや、あなたさっきレジところにいたじゃないかと。いつの間に忍び寄ったのかと。

店員さん「お客様の系統からすると〜、こんなのもどうかなぁ〜」

なるほど。店員さんの分析によれば、僕はその、2万円する首周りがメッシュになっている服を着そうに見えるようです。何それ、鎖かたびら?どういう時に着ればいいの?幕末?



僕「え?あ、あー、なんだか通気が良さそうですね」
店員さん「えー!?」


えーじゃなくて。悲しませたら嫌だから一生懸命返したのに。で、何もしないのも気まずいんで、そこら辺にあるパンツとか適当に手に取るじゃないですか。で、それがまぁ、たまたま結構可愛かったりするんですけどね。あ、これいいなーなんて。でもですよ。

店員さん「それ可愛いですよねー!僕も今履いてるんですけどー!」

「どうです?」ってな具合で見せてくる。もう「ヘイ!」と言わんばかりに。いや、店員さんよく似合ってるんですよ。確かによく似合ってる。ただね、それをやるなら、僕ぐらい足短くなってから来いと。座高クラス2位になってから来いと。全然参考にならないんですよ。むしろ店員さんのスタイルに絶望して、何となく諦めてしまう。

それで僕、試着も中々できないんですよ。試着。「試着していいですか」って一言が言えない。人見知りだからなんですかね、とにかくお願いできないんですよね。まぁ、だから持ってる服は全部サイズ合ってなかったりするんですけど。でも、店員さんからしたら、試着を薦めるのもお仕事じゃないですか。

店員さん「試着してみますか〜?」

みたいなね。でも毎回「いや、そんな滅相もない」といった具合で断ってしまうんです。街中で裸で野菜洗えって言われたらたぶんできるんですけど、試着はどうにも恥ずかしい。だから試着を薦められること自体も、そんなに心地いいことではないんですよ。


しかし、さすがにこれは対策しないといけないな、と。何とか店員さんをかわす方法を考えないといけない。いつもいつも、こんなところで手こずりたくないですからね。そんなわけで僕考えたんですよ。それが、「音楽を聞きながら行く」っていう作戦。まぁLAスタイルですよね。よくわかんないですけど。まぁこれでとりあえずは大丈夫だろうと思ったら、



こうですね。近くですっごいニコニコされる。「ご飯まだかな〜♪」みたいな感じで。僕としては、地蔵よろしく無視と決め込みたいところですけど、まぁそうもいかないじゃないですか。段々悪い気ことしてる気がしてきて。最終的には根負けしてヘッドホン外してしまうわけなんですけど。そしたら、

店員さん「その帽子可愛いですよねー!僕も今かぶってるんですけどー!」

だから、俺ぐらい顔長くなってから来いと!お母さんに「お前って花で例えると、だよね」って真顔で言われたことあんのかと!もうほっといて欲しいんですよね。

で、もっとヒドいときもありまして。音楽を聞いていたら、案の定店員さんが近づいてきますよね。それで仕方なくヘッドホン外すじゃないですか。そこまでは一緒なんですけど、いざ見てみたらその店員さんが他のお客さんに話しかけてたときね。僕じゃなかった。ヘッドホン外したのに僕じゃなかった。

これはまぁー恥ずかしい。何意識してんの、みたいな。こうなったらもう、ヘッドホンの調子が悪いみたいな演技に移行するしかないですからね。片方だけ耳に当てちゃったりして。どう見ても「ものまね王座決定戦」の審査員ですよ。

何かいい方法はないんですかね。店員さんに「接客やめろ」っていうのは違うじゃないですか。それで助かってるお客さんも多くいるでしょうし。これを言えば店員さんが引き下がってくれる、みたいな一言でもあればいいんですけど。

「見てるだけです」

でもこんな一言は言えないんですよね。これはこれで怒られそう。「何?お前客じゃないの?じゃあちょっとお湯ぶっかけまーす」みたいなことになりそうで…。でも興味ある素振りを見せれば、最終的に断りきれずに買っちゃうこともあるし…。難しい…。

まぁまぁそんなことをずっと思っていたんですけど。つい先日、服屋さんに行ったんですね。そしたら願いが通じたのか、誰も僕に近寄ってこない。はは、こりゃいいや!と思って快適に買い物を続けていたんですけど。

5分後「ふんふふーん♪」

10分後「…ふーん♪」

15分後「…んふ」


もうね、段々不安になってくる。あんなに望んだはずなのに。「俺なんか悪いことしたかな…」とか「俺臭いかな…」とか。何だかそこにいてはいけない気がしてくるんです。来たら来たらで困るくせに、来ないと不安になる。いや、我ながら面倒くさいな。なんだこの客。



だから店員さんと客の間に、共通認識を作っておけばいいんですよね。この合図を出したら、「接客はご遠慮下さい」の意味、みたいな。そうすれば皆、幸せじゃないですか。店員さんも必要以上に頑張らなくて済むだろうし。

僕みたいな面倒な客もいれば、理不尽なクレーマーなんかもいるでしょう。服屋の店員さんも、さぞ大変なことと思います。いつか、お互いがわかりあえる日が来るといいなぁ、と。そんなことを思います。

(テキスト&イラスト 斉藤アナスイ)





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