2005年にハワイのICON SPORTに出場した際のニック・リング。当時はAMCパンクレーションで修業中のPRIDE予備生だった

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27日(日・現地時間)、オーストラリアはニューサウスウェールズ州シドニーのエイサー・アリーナで行われるUFC127「Penn vs Fitch」。1年ぶりの豪州大会は既にチケットはソールドアウト、1万7000人以上の観客が集まることが確実視されている。そんなUFC127で初めてオクタゴンに足を踏み入れるのが、日本の福田力だ。

2011年に入ってから五味隆典、山本“KID”徳郁、小見川道大と日本人ファイターは3連敗中、昨年10月の岡見勇信以来、勝利の白星を託されているのが、福田だ。現在7連勝中のDEEPミドル級チャンピオンは、ムリーロ・ニンジャという一線級越えも果たしている。

対戦相手のニック・リングも、この日がUFCデビュー戦となるファイターだが、これが少々厄介な対戦相手だ。TUFシーズン11に出演したリングは、イリミネーション・ラウンド、そしてトーナメント初戦を勝ち抜いていたが、ヒザの負傷により自らの意思でリタイアを選択。

TUFというキャリアを左右する場面で、手術を選択し、ステージを自ら降格するというのは、相当な決断が必要だったと思われるが、それだけ自分のキャリアを大切にしている証でもある。そのシーズン11ではティト・オーティスが一番最初にセレクトし、優勝したコート・マクギーを、微妙な判定ながら下している。

06年にDEEPに来日しているが、これは04年秋に行われたPRIDEオーディションに合格しながら、PRIDEへの来日が実現しなかったことが関係している。タイロン・グローバー、そしてKJ・ヌーンとともにPRIDEオーディンション合格組として、マット・ヒュームの英才教育を受けたリングは、もって生まれた打撃のセンスに加え、組み技、そして柔術の習得に余念がない。

カナダのMMAといえば、GSPがその頂点に君臨しており、ウェルター級の新鋭ローリー・マクドナルドなど、少数精鋭のイメージが強いが、リングは間違いなくその精鋭の一人。ヒザの負傷からカムバック戦ということもあり、多少はナーバスになることが考えられるが、福田にとっては決して簡単でない猛者が、初戦の相手になったといえるだろう。
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