ファッション業界の求人と年収動向について、ファッション業界専門の人材紹介会社クリーデンスが、「ファッション業界 職種別平均年収2011年版」をまとめ発表した。

 年代別の平均年収を見ると、25〜29歳では、「MD(マーチャンダイザー)」が371万円で1位。次いで、「VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)」(360万円)、「営業(その他)」(354万円)と続いている。

 30〜34歳では、「VMD」が512万円で1位。次いで、「MD」(475万円)、「営業(OEM)」(424万円)となっています。35〜39歳では、「バイヤー」が602万円で1位。次いで、「MD」(520万円)、「営業(その他)」(507万円)が上位となった。

 同社では、賃金の傾向について「全年代で上位3職種に入ったMDは、ブランド全体の戦略を左右する重要なポジションです。特に直近では、百貨店向けのアパレルがSC・小売に販路を広げたり、小売企業が百貨店への進出を狙うなど、販売チャネルを拡大する動きが活発化。そのため経営企画まで関わり、新たな販売チャネルへの進出戦略を打ち出せる人材が求められています。またVMDでは、ブランドを体現できるセンスの良さはもちろん、先行き不透明な景況下でのコスト感覚、さらに外資系企業では語学力など、求められるスキルがより高度化しています。この2職種はいずれも高い専門性と経験が求められることから、業界内でも人材が不足しており、高い年収水準となっています」と解説している。

 また、求人動向について同社社長の住谷真之氏は、「業績が好調な企業では新ブランド立ち上げが増加し、店長、販売の職種では、新店舗のオープンに伴う募集が増加傾向。一時期のファストファッションのブームは一段落したものの、節約疲れによる消費の回復も期待されます。こうした需要取り込みに向け、今後は幅広い企業で新ブランドの立ち上げや店舗展開の動きが活発化することが予想され、より一層の求人増加が見込まれます」と分析している。

 長らく冷え切ったファッション業界だが、新ブランドの立ち上げや新店舗出店が、2011年の求人を牽引しそうだ。

 調査は、同社の人材紹介サービスに、2010年1月〜2010年12月までに登録した転職希望者のうち、25〜39歳に該当する約1,300人の給与データを集計したもの。

【独自調査】2011年 日本の雇用情勢-即戦力人材の採用にニーズ
企業の人材不足感増す 中途採用で対応
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