集合住宅一棟まるごと・戸建住宅のリノベーションに品質基準
一般社団法人リノベーション住宅推進協議会は、集合住宅の共用部分を含む一棟全体のリノベーションの品質基準「R3住宅」(アールスリージュウタク)と、戸建住宅の品質基準「R5住宅」(アールファイブジュウタク)を策定、さる2月18日、東京・神田錦町の学士会館にて、「リリース発表会」を開催した。「R3住宅」「R5住宅」は、建物の構造安全性にも一定の基準を定めるとともに、瑕疵保険への加入、住宅履歴情報の蓄積などによって、消費者に一層の安心を提供し、優良なリノベーション住宅への理解、普及浸透を目指すもの。また、これにより、税制優遇を含めた政策的後押しなど、消費者のインセンティブ獲得も図られている。

同協議会では、ユーザーが安心して選べる“優良なリノベーション”の統一規格を定め、これに適合する既存住宅を「適合リノベーション住宅」と呼んで、対象の違いによって、 R1からR5まで5種類の品質基準を策定し、順次発表している。このうち、区分所有マンション専有部を対象とする「R1住宅」は、2009年9月の運用開始以来、累計4066件(2011年1月25日時点)に適用され、現在月間300件のペースで推移。首都圏を中心とする適合件数は約3000件に達しており、首都圏中古マンション成約数におけるシェアは、早くも10%を占めているという。
「R3住宅」「R5住宅」は、既存住宅売買かし保険、中古住宅適合証明、東京都優良マンション登録表示制度に基づく修繕積立金及び法定点検、住宅履歴情報の蓄積といった、公的基準・制度を主に組み合わせ、国の施策との連携、第三者機関による客観性の高さを重視。耐震評価から主要構造部位の劣化、瑕疵、維持管理・修繕、専有部まで必要と考えられる領域を長期的な視点で幅広くカバーし、消費者に「R1住宅」以上の安心感を持ってもらえる仕組みであるとのこと。適合基準を満たすことで、既存住宅に係る住宅性能表示制度、中古住宅適合証明フラット35の融資条件優遇などを受け易くなるなど、事業者、消費者ともにメリットがあるという。
ちなみに、「R5住宅」は、地方から早く制定して欲しいとの声が多く寄せられていたもの。住宅ストックの53%が持ち家戸建であることから、大きなポテンシャルが見込まれるが、今後地方における市場活性化の起爆剤となればとしている。

なお、リノベーション住宅推進協議会は、正会員225社(首都圏128社、地方97社)、賛助会員91社、特別会員4名6法人2自治体が参画。関西・東海・中国・九州の地方部会も展開しており、今春からは北海道・東北での活動開始を予定している。