「特撮映像館」、今回は前作に続く『サンダ対ガイラ』。サンダとガイラは本当に兄弟だったのでしょうか?

『フランケンシュタイン対地底怪獣』の続編として知られる本作は、内容的には姉妹編にあたる。というより『フランケンシュタイン〜』の別ヴァージョンといってもいいだろう。フランケンシュタインの存在自体は前作に準ずる設定と思われるが、研究所を逃げ出したあとはその行方は知れず、サンダとして姿を現す。また海で成長したガイラはサンダの体の一部(細胞)が成長した姿である。
サンダとガイラは兄弟として紹介されることが多いが、実際には自身のクローンとも言うべき存在なのである。

ところで、海外版では「フランケンシュタイン」という名詞は登場しない(ガルガンティスと呼ばれている)。これは造形も含めて版権の問題からユニバーサル映画の「フランケンシュタイン」が使えなくなったことに関連するのだろう。また主演もニック・アダムスからラス・タンブリンに変わり、日本のキャストも高島忠夫から佐原健二に変わっているので、正当な続編として作られなかったのはむしろよかったのかもしれない。

前作では心優しいフランケンシュタインに対して人食いのバラゴンという図式だったが、今回はガイラが人を食うシーンが何度か登場している。

本作は人間型のサンダとガイラの格闘に加え、レーザー殺獣光線というスーパーウェポンの登場が見どころ。やはり東宝特撮映画ではこのようなスーパーウェポンが登場してこそという気がする。

今回もサンダとガイラの生死は不明のまま、海底火山の爆発に巻き込まれて姿を消すことになるのだが、この海底火山、最後の最後でいきなり爆発するのは前作の大ダコなみに唐突すぎてしまう。むしろ最初にそのような兆候を出しておけばガイラが現れるキッカケにもなってよかったのではないだろうか。

そうそう、大ダコも今回再登場している。今回はカットされることのないファーストシーンでの出演で、ガイラとの格闘も観られる。

当初はゴジラとの対戦も企画に上がっていたフランケンシュタイン。そのような映像も観てみたかった気もする。

監督/本田猪四郎、特技監督/円谷英二
キャスト/ラス・タンブリン、水野久美、佐原健二、ほか。
1966年/88分/日本

■ライター紹介
【猫目ユウ】

フリーライター。ライターズ集団「涼風家[SUZUKAZE-YA]」の中心メンバー。
『ニューハーフという生き方』『AV女優の裏(共著)』などの単行本あり。
女性向けのセックス情報誌やレディースコミックを中心に「GON!」等のサブカルチャー誌にも執筆。ヲタクな記事は「comic GON!」に掲載していたほか、ブログでも漫画や映画に関する記事を掲載中。 

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